問32(交感神経・副交感神経)の違いはしっかり覚えておく。

中枢神経系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 延髄は、心拍数の調節、記憶、意志決定等の働きを行っている。

b 脊髄は、脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。

c 脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が低いので、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しやすい。

d 小児では、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすい。

  a b c d
1 誤 正 誤 正
2 誤 誤 正 正
3 正 正 誤 誤
4 正 正 正 誤
5 正 誤 誤 正

中枢神経系に関する問題。

a 誤り。手引を読んでいないと結構難しい知識。延髄には心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。しかし、記憶・意志決定は他の部位(海馬、大脳基底核等)の方が関連深い。
b 正しい。脊髄の関する基礎的知識。
c 誤り。血液―脳関門に関する問題は頻出。脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高い。またタンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しにく

d 正しい。頻出の内容である。

正答・・・1

【問32】 交感神経系と副交感神経系が効果器に及ぼすそれぞれの反応に関する次の組合せのうち、 正しいものはどれか。

   効果器        交感神経系              副交感神経系
1 肝臓   グリコーゲンの合成  グリコーゲンの分解
2 唾液腺  唾液分泌亢進     少量の粘性の高い唾液を分泌
3 心臓   心拍数減少      心拍数増加
4 気管     気管支収縮       拡張
5 膀胱  排尿筋の弛緩      排尿筋の収縮

交感神経・副交感神経系に関する問題。この分野としては難易度は高め。

排尿筋(膀胱の筋肉)と括約筋(尿道の筋肉)を混同しなように。

正答・・・5

【問33】 医薬品の代謝、排泄に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 循環血液中に移行した有効成分は、主として肝細胞の薬物代謝酵素によって代謝を受ける。

b 循環血液中に存在する有効成分の多くは、未変化体又は代謝物の形で膵臓から尿中に排泄される。

c 循環血液中に移行した有効成分は、体内を循環するうちに徐々に代謝を受けて、体外へ排泄されやすい脂溶性の物質に変化する。

d 肝機能が低下した人では医薬品を代謝する能力が低いため、正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量がより多くなり、効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなったりする。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(c、d)

医薬品の代謝・排泄に関する問題。

a 正しい。
b 誤り。膵臓→腎臓
c 誤り。脂溶性→水溶性
d 正しい。

正答・・・3

【問34】 薬の体内での働きに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは細胞内液中に、一定量以上の濃度で分布する必要がある。

b 医薬品を十分な間隔をあけずに追加摂取して血中濃度を高くした場合、ある濃度以上 で、薬効は頭打ちになり、毒性も現れなくなる。

c 医薬品の使用量や使用間隔を定める場合、年齢や体格による個人差は考慮されていな い。

    a b c
1 正 正 誤
2 正 誤 正
3 正 誤 誤
4 誤 誤 誤
5 誤 正 正


薬の体内での働きに関する問題。

a 正しい。細胞外液、細胞内液という言葉がわかりずらいが、正しい記述。
b 誤り。毒性に関する内容が誤り。有害な作用(副作用や毒性)は現れやすくなる。
c 誤り。年齢や体格による個人差を考慮されている。

正答・・・3

【問35】 医薬品の剤型に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 経口液剤は固形製剤より飲みやすいが、消化管からの吸収が比較的遅い点が特徴であ る。

b 散剤を服用するときは、飛散を防ぐため、あらかじめ少量の水を口に含んだ上で服用したり、何回かに分けて少しずつ服用するなどの工夫をするとよい。

c チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤型であり、水なしでも服用できる。

d クリーム剤と軟膏剤は、一般的には適用する部位の状態に応じて、適用部位を水から 遮断したい場合にはクリーム剤を用い、患部を水で洗い流したい場合には軟膏剤を用いることが多い。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(c、d)

医薬品の剤型(剤形)に関する問題

a 誤り。経口製剤は、既に有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、服用後、比較的速やかに消化管から吸収されやすく、有効成分の血中濃度が上昇しやすい特徴がある。
b 正しい。
c 正しい。
d 誤り。軟膏とクリーム剤の説明が真逆。一般に軟膏は親油性で水をはじき、クリーム剤は親水性で水で洗い流しやすい。

正答・・・4

【問36】 医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ショック(アナフィラキシー)は、発症後の進行が非常に速やかな(通常、2時間以内に急変する。)ことが特徴である。

b 偽アルドステロン症は、体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われることによって生じる病態である。

c 一般用医薬品の使用により生じる肝機能障害は、原因と考えられる医薬品を漫然と使用し続けた場合でも、不可逆的な病変(肝不全)を生じることはない。

d 一般用医薬品の使用により白血球(好中球)が減少すると、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなり、突然の高熱、悪寒、喉の痛み等の症状が現れることがある。

   a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 正 正 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正

代表的な副作用に関する問題。良くおさえておく。

a 正しい。ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種。
b 誤り。偽アルドステロン症は体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われることによって生じる病態。。副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらずこのような状態となることから、偽アルドステロン症と呼ばれている。
c 誤り。
d 正しい。

正答・・・2

【問37】 精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 医薬品の使用により過去に軽度の無菌性髄膜炎の症状を経験した人は、再度、同じ医薬品を使用しても再発することはない。

b 眠気は副作用の中でも軽い症状なので、使用に際し特に注意すべきことはない。

c 心臓や血管に作用する医薬品の使用により、頭痛やめまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮いたような感じ)等を生じることがある。

    a b c
1 正 正 誤
2 誤 誤 正
3 正 誤 誤
4 誤 誤 誤
5 誤 正 正

これはサービス問題。常識的に読み取れば判断できる。

a 誤り。
b 誤り。
c 正しい。
 
正答・・・2

【問38】 呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 喘息は、内服薬だけでなく、坐薬でも誘発されることがある。

b 喘息は、合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すれば症状は寛解する。

c 間質性肺炎は、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものであり、その症状は、かぜや気管支炎の症状との区別が容易である。

d 間質性肺炎は、原因となる医薬品の使用開始直後(1時間以内)に起こる。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する問題。

a 正しい。
b 正しい。
c 誤り。間質性肺炎は、かぜや気管支炎の症状と区別が難しく、診断には注意が必要。
d 誤り。一般的に、医薬品の使用開始から1~2週間程度で起きることが多い。

正答・・・1

【問39】 消化器系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはど れか。

a 消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもある。

b 消化性潰瘍は、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状がある。

c イレウス様症状は、小児や高齢者のほか、普段から下痢傾向のある人に発症のリスクが高い。

d 浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、肛門部の熱感等の刺激、異物の注入による不快感、排便直後の立ちくらみなどがある。

  a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 誤 正 正 正
4 正 誤 誤 正
5 正 誤 正 誤

消化器系に現れる副作用に関する問題。

a 正しい。
b 正しい。
c 誤り。イレウスとは腸内容物の通過が阻害された状態。小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人に、発症のリスクが高い。
d 正しい。

正答・・・2

【問40】 感覚器系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。

( a )作用がある成分が配合された医薬品によって眼圧が( b )し、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがあり、特に( c )がある人では厳重な注意が必要である。

a b c
1 抗炎症   上昇  白内障
2 抗炎症   低下  緑内障
3 抗コリン  低下  白内障
4 抗コリン  低下  緑内障
5 抗コリン  上昇  緑内障

感覚系に現れる副作用に関する問題。

a 抗コリン
b 上昇
c 緑内障

正答・・・5