ロペラミド塩酸塩は、古くから使われている止瀉薬で、医療用では「ロペミン」として良く知られています。

腸の蠕動運動を抑え、腸管での水分の吸収を促進することにより、下痢を抑える効果を発揮します。
効果感は非常に分かり易い薬で、下痢の症状改善後も飲み続けていると大抵便秘になるようです。

なお、医療用ロペミンの添付文書によると、成人への単回投与による最高血漿中濃度時間は4-6時間。半減期が11.6時間であり、一度飲むと、割と効果は長続きします。

また、重要な点として、基本的に感染性胃腸炎(原因が細菌性やウイルス性等)が疑われる時は、下痢を抑えると悪いものを体内に留めることになり、改善を遅らせる恐れがあるますので、原則使われません。

一般用医薬品でも、それ程含有する製品は多くありませんが、興和の「トメダイン」ブランドが有名です。
特に、「トメダインコーワフィルム」は、携帯性に優れた薄型フィルム剤で、急な症状の時に水なしで飲める便秘な剤型です。
1回あたりの量は医療用の半分で、ロペラミド塩酸塩0.5mgになります。

CMを見ると、通勤電車中に下痢・腹痛を起こしており、精神的ストレスや、暴飲暴食による下痢が想定されているようです。

他にも、ゼリア新薬の「ベロット下痢止め」というユニークな名前の製品もあり、同様にフィルム剤になっています。



登録販売者試験では、頻出医薬品の一つです。出題のポイントは以下のとおり


①食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられることを目的としており、食あたりや水あたりによる下痢(感染性胃腸炎)については適用対象でない。
②OTCでは15歳未満には適応がない
③中枢神経系を抑制する作用もあり、副作用としてめまいや眠気が現れることがある。

特に、①の感染性胃腸炎は適応対象ではない内容については良く出題されています。