乙字湯(おつうじとう)は、その名の通り、痔があり便秘がちの方に適した漢方薬として知られています。
現在使われている漢方薬は、元々中国で生まれた方剤(生薬の組み合わせ)が大部分ですが、この乙字湯は、日本で生まれた漢方薬です。

配合生薬は以下の6種類です。

  • 柴胡(サイコ)
  • 黄ごん(オウゴン)
  • 当帰(トウキ)
  • 升麻( ショウマ)
  • 大黄(ダイオウ)
  • 甘草(カンゾウ)

柴胡や黄ごんが痔の炎症を抑える働きをするとされ、大黄は便秘薬でも良く使われる生薬ですが、便通の改善に働きます。

登録販売者試験の手引きの記載は以下の通り
「体力中等度以上で大便が硬く、便秘傾向のあるものの痔核(いぼ痔)、切れ痔、便秘、軽度の脱肛に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、悪心・嘔吐、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」

キーワードとして、「大便が硬く、便秘傾向、いぼ痔、切れ痔」あたりを覚えておくと良いでしょう。