問38(胃の漢方薬)は区別が難しく難しい。他は標準レベル

問 31 咳や痰、鎮咳去痰薬の働きに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a マオウは、鎮咳去痰薬に配合されることがある生薬成分であり、中枢性の鎮咳作用を示す。

b 咳はむやみに抑え込むべきではないが、長く続く咳は体力の消耗や睡眠不足を まねくなどの悪影響もある。

c 鎮咳去痰薬は、咳を鎮める、痰の切れを良くする、また、喘息症状(息が切れ て、喉がゼーゼーと鳴る状態)を和らげることを目的とする医薬品の総称である。

d 気道粘膜から分泌される粘液に、気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸 などが混じって痰となる。

  a b c d
1 誤 正 正 正
2 誤 誤 正 誤
3 正 正 誤 誤
4 正 誤 正 正
5 誤 正 誤 正

鎮咳去痰薬に関する問題。
c の記述を深読みすると、解答に迷うかもしれない。

a 誤り。マオウは、アドレナリン作動性成分と同様な鎮咳作用をもち、交感神経を刺激して気管支を広げ症状を緩和する。中枢性の鎮咳作用ではない。
b 正しい。
c 正しい。「喘息症状」が出てくると、登録販売者の領域を超えているのでは?と迷った受験生もいるかもしれない。
d 正しい。

正答・・・1

問 32 痰の切れを良くする成分(去痰成分)とその主な作用との関係について、正しいものの組み合わせはどれか。

a メチルシステイン塩酸塩  痰の中の粘性タンパク質を結合・高分子化して粘性を減少させる

b グアイフェネシン  気道粘膜からの粘液の分泌を抑制する

c カルボシステイン 粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くする

d ブロムヘキシン塩酸塩  分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示す

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

去痰成分に関する問題。

a 誤り。メチルシステインは粘性タンパク質を分解・低分子化して粘性を下げる。去痰薬としては現在マイナーな存在
b 誤り。
c 正しい。カルボシステインは代表的去痰薬で、頻出医薬品 
d 正しい。ブロムヘキシン塩酸塩は総合感冒薬にも良く配合されている。

正答・・・4

問 33 第1欄の記述は、口腔咽喉薬や含嗽薬として配合される成分に関するものである。第1欄の記述に該当する成分として正しいものは第2欄のどれか。

第1欄 口腔咽喉薬や含嗽薬の配合成分として使用された場合であっても、ショック(アナフィラキシー)や皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症のような重篤な副作 用を生じることがあり、また、鶏卵アレルギーの既往歴がある人では使用を避ける必要がある。

第2欄
1 トラネキサム酸
2 アズレンスルホン酸ナトリウム
3 グリチルリチン酸二カリウム
4 リゾチーム塩酸塩
5 ヨウ素

サービス問題。当試験において「鶏卵アレルギー」がでたら、リゾチーム塩酸塩を選べばよい。

正答・・・4

問 34 腸に作用する薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 下痢・便秘の繰り返し等の場合における整腸については、医薬部外品でも認められている。

b 止瀉薬の配合成分としては、腸やその機能に直接働きかけるもののほか、腸管内の環境を整えて腸に対する悪影響を減らすことによる効果を期待するものもある。

c 整腸薬の配合成分としては、腸内細菌の数やバランスに影響を与えたり、腸の活動を促す成分が主として用いられる。

d 瀉下薬(下剤)の配合成分としては、腸管を刺激するもの、糞便のかさや水分量を増すもの等がある。

    a b c d
1 正 誤 正 正
2 誤 正 正 正
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 誤 誤
5 正 正 正 誤

a 誤り。整腸薬、瀉下薬では、医薬部外品扱いの製品もあるが、配合できる成分や,その上限量が定められている。また、効能・効果の範囲も限定され、例えば、下痢・便秘の繰り返し等の場合における整腸については、医薬品においてのみ認められている
b 正しい。
c 正しい。
d 正しい。

正答・・・2

問 35 胃の薬の代表的な配合成分等に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a 制酸成分を主体とする胃腸薬については、酸度の高い食品と一緒に使用すると 胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でない。

b 独特の味や香りがあるオウバクやケイヒ等の生薬成分が配合された健胃薬は、 散剤をオブラートに包んで服用しても効果に影響はない。

c 制酸成分のうちアルミニウムを含む成分については、透析療法を受けている人では使用を避ける必要がある。

d 消化管内容物中に発生した気泡の分離を抑制することを目的として、ジメチルポリシロキサン(別名ジメチコン)が配合されている場合がある。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

胃の薬に関する問題。

a 正しい。
b 誤り。芳香性健胃薬とオブラートに関する内容は頻出。、味や香りを遮蔽する状態で服用されると効果が低下する。
c 正しい。アルミニウム含有胃腸薬と透析療法に関する内容は頻出
d 誤り。ジメチルポリシロキサン(別名ジメチコン)は消泡成分であり、主に腸内細菌により発生し、腸内に溜まったガスの表面張力を低下させて、気泡の分離を促す(ガスをはじけさせる)。これにより腹部膨満感の解消につながるとされる。代表品は「ガスピタン」 ガスピタンテレビCM

正答・・・2

問 36 腸の薬の代表的な配合成分等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 収斂成分を主体とする止瀉薬については、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。

b ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬は、主に食あたりや水あたりによる下痢の症状に用いられる。

c ヒマシ油は、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒に用いられる。

d ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸で分解され、大腸への刺激作用を示す。

    a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 誤 正 正
3 正 正 誤 正
4 正 誤 誤 誤
5 誤 誤 正 誤

腸の薬に関する問題。

a 正しい。
b 誤り。ロペラミドは食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられることを目的としており、食あたりや水あたりによる下痢については適用対象でない。(但し実際の販売現場では判断が難しいが)
c 誤り。ヒマシ油に関する脂溶性物質の中毒に関する知識は頻出。一般用医薬品では、ヒマシ油は「腸内容物の急速な排除を目的として用いられる」とされる。しかし、防虫剤や殺鼠剤では、ナフタレンやリン等がヒマシ油に溶け出して、中毒症状を増悪させるおそれがあるので用いない。
d 誤り。ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されず、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示す。

正答・・・4

問 37 消化器官用薬(浣腸薬、駆虫薬)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 浣腸薬は一般に、直腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。

b 注入剤(肛門から薬液を注入するもの)は、注入する薬液を人肌程度に温めておくと、不快感を生じることが少ない。

c 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と鞭(べん) 虫である。

d 複数の駆虫薬を併用することで駆虫効果が高まる。

    a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 誤 正 正
3 正 正 誤 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 正 正

浣腸薬・駆虫薬に関する問題。

a 正しい。
b 正しい。グリセリン浣腸を考えれば良い。
c 誤り。一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫とぎょう虫。
d 誤り。複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、副作用が現れやすくなり、組合せによっては駆虫作用が減弱する。

正答・・・3

問 38 胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する以下の記述のうち、 正しいものの組み合わせはどれか。

a 六君子湯は、体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、ときに吐きけ、食後に腹が鳴って下痢の傾向のある人における食べすぎによる胃のもたれ、急・慢性胃炎、消化不良、食欲不振に適するとされる。

b 平胃散は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適するとされる。

c 安中散は、体力中等度以下で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、食欲不振、吐きけなどを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされる。

d 人参湯  (理中丸)は、体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの 胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎に適するとされる。

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)

胃の漢方薬は、どれも同じような説明で区別が難しく難問。

aの記述内容は平胃散に関するもので、「食べすぎによる胃のもたれ」がキーワード
bの記述内容は六君子湯に関するもので、キーワードは「胃下垂」「みぞおちのつかえ」
c 正しい。安中散のキーワードは「神経性胃炎」。安中散をベースにした製品は多く、例えば、「タケダ漢方胃腸薬」、「ストレージタイプ1」や、「大正漢方胃腸薬」など、テレビCMでもおなじみの製品が多い。
d 正しい。人参湯は、特に下痢向けの漢方薬である。


正答・・・4

問 39 高コレステロール改善薬の配合成分に関する以下の記述について、正しいもの の組み合わせはどれか。

a 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。

b パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を低下させる作用があるとされる。

c ビタミンEは、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ) の緩和等を目的として用いられる。

d ビタミンB2は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされる。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

高コレステロール改善薬に関する問題

a 正しい。
b 誤り。パンテチンは、LDL等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、HDL産生を高める。
c 正しい。
d 誤り。ビタミンB2はコレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。コレステロールエステルについてはリノール酸、ポリエンホスファチジルコリンに関するもの。

正答・・・2

問 40 動悸 、息切れ、気つけに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 心臓の働きが低下して十分な血液を送り出せなくなり、脈拍数を増やすことによってその不足を補おうとして動悸が起こる。

b 心臓の働きが増強して体の各部への酸素の供給が過剰になると、呼吸運動を抑えて取り込む空気の量を減らそうとして、息切れが起こる。

c 気つけとは、心臓の働きの低下による一時的なめまい、立ちくらみ等の症状に対して、意識をはっきりさせたり、活力を回復させる効果のことである。

d 女性では貧血や、更年期に生じるホルモンバランスの乱れなどによっても動悸や息切れが起こることがある。

    a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 正
4 誤 誤 誤 誤
5 誤 正 正 正

動悸 、息切れ、気つけに関する問題。

a 正しい。このぐらいは常識知っておきたい。
b 誤り。明らかにおかしな記述
c 正しい。あまり「気つけ」という言葉自体つかわないので、わからなかった人も多いはず。
d 正しい。

正答・・・2