問56(殺虫剤)、問60(歯科用薬)は難問。

問 51 禁煙補助剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 禁煙達成のためには、原則として1年以上継続して使用すべきである。

b 咀嚼剤を大量に使用することにより、禁煙達成が早まる。

c うつ病と診断されたことのある人では、禁煙時の離脱症状により、うつ症状を悪化させることがあるため、使用を避ける必要がある。

d 咀嚼剤の場合、炭酸飲料を摂取した後しばらくは使用を避けることとされてい る。

  a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 正 正 誤 正
4 誤 正 誤 誤
5 誤 誤 正 正

禁煙補助剤に関する問題

a 誤り。禁煙補助剤は長期に渡って使用すべきではない。
b 誤り。明らかにおかしい。
c 正しい。禁煙補助剤とうつ病の関連知識は良く問われる。
d 正しい。コーヒーや炭酸飲料などで口腔内が酸性になると、ニコチンの吸収が低下するため。

正答・・・5

問 52 ビタミン成分とその主な働きとの関係について、正しいものの組み合わせはどれか。

a ビタミンB1 夜間視力を維持する
b ビタミンB6 メラニンの産生を抑える
c ビタミンD 尿細管でのカルシウム再吸収を促す
d ビタミンE 体内の脂質を酸化から守る

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

ビタミンに関する問題だが、これは簡単。

a 誤り。夜間視力の低下=ビタミンAの不足、は頻出。
b 誤り。メラニンの産生抑制=ビタミンC
c 正しい。
d 正しい。

正答・・・4

問 53 防風通聖散に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人の高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹 しん ・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適すとされている。

b 効果的に使用するため、瀉下薬との併用が望ましいとされている。

c 構成生薬としてカンゾウ、マオウ、ダイオウを含む。

d まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症が起こることが知られている。

    a b c d
1 正 誤 正 正
2 誤 正 正 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 正 正 誤 誤

防風通聖散は漢方薬の中でも、超頻出である。

構成生薬は18種類にも及び、ボウフウ(防風)、オウゴン(黄ごん)、ダイオウ(大黄)、ボウショウ(芒硝)、マオウ(麻黄)、セッコウ(石膏)、ビャクジュツ(白朮)、ケイガイ(荊芥)、レンギョウ(連翹)、キキョウ(桔梗)、サンシシ(山梔子)、シャクヤク(芍薬)、トウキ(当帰)、センキュウ(川きゅう)、ハッカ(薄荷)、カッセキ(滑石)、ショウキョウ(生姜)、カンゾウ(甘草)である。

a 正しい。特に「皮下脂肪」「便秘症」は重要なキーワード。
b 誤り。便秘向けの漢方薬なので、他の瀉下薬との併用は好ましくない。
c 正しい。手引きに「カンゾウ、マオウ、ダイオウを含む。」と書かれており、このような問われ方がされる。なお構成生薬を18種類すべて覚える必要はないので注意。
d 正しい。

正答・・・1

問 54 生薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a ブシは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬で、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。

b サイコは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。

c オウゴンは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。

d 生薬成分は、医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ、食品(ハ ーブ)として流通することが可能なものがある。

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)

a 正しい。ブシ(附子)は「トリカブト」が重要なヒントとなる。
b 誤り。マメ科のクズ→カッコン(葛根)に関する説明。葛根を含む代表漢方薬・葛根湯は感冒の他、肩こりにも用いられる。
サイコ(柴胡)も代表的生薬だが、解熱、鎮痙等の作用と言われてもピンとこないはず。手引きのサイコの説明は「セリ科のミシマサイコの根を基原とする生薬で、抗炎症、鎮痛等の作用を期待して用いられる。」なお、この「ミシマ」は、かつての優良産地・静岡県三島市に由来。生薬は中国からの輸入品が多いが、サイコは日本産の方が良いとされる。
c 誤り。サルノコシカケ科のマツホドの菌核ときたらブクリョウ(茯苓)。様々な漢方薬に用いられている生薬なので覚えておく。
d 正しい。例えばカンゾウ(甘草)

正答・・・2

問 55 感染症と消毒薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 感染症は、病原性のある細菌、寄生虫やウイルスなどが体に侵入することによ って起こる望ましくない反応である。

2 殺菌は、物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することをいう。

3 消毒薬が微生物を死滅させる仕組み及び効果は、殺菌消毒成分の種類、濃度、 温度、時間、消毒対象物の汚染度、微生物の種類や状態などによって異なる。

4 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。

消毒薬に関する問題。

1 正しい。常識的に捉えればよい。
2 誤り。これは滅菌に関する記述。手引きでは「殺菌・消毒は、生存する微生物の数を減らすために行われる処置であり、また滅菌は物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。」と記載されている。
3 正しい。
4 正しい。次亜塩素酸ナトリウムは塩素系殺菌消毒成分。強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。ノロウイルスにも殺菌作用を示し、嘔吐物の処理では次亜塩素酸ナトリウムが用いられる。皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられない。(知らずに飲食店の客用に使っている場合もあるようです。)

正答・・・2

問 56 殺虫剤に用いる成分とその分類との関係について、正しいものの組み合わせはどれか。
a ジクロルボス 有機リン系
b ペルメトリン ピレスロイド系
c オルトジクロロベンゼン カーバメイト系
d プロポクスル 有機塩素系

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)

殺虫剤に関する問題。時間がなければジクロルボスプロポクスルだけは最低限押さえておきたい。

a 正しい。ジクロルボスは有機リン系。バポナ殺虫プレートの主成分として知られる。アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と不可逆的に結合してその働きを阻害することにより殺虫作用を示します

b 正しい。
c 誤り。
d 誤り。プロポクスルはカーバメイト系殺虫剤。身近な例としては、主にムカデ・アリの侵入対策に、家の周りに撒く殺虫粉薬がある。

 
正答・・・1

問 57 尿糖・尿タンパク検査薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 尿タンパク検査のための採尿は、激しい運動の直後は避ける必要がある。

b 中間尿ではなく出始めの尿を採取することが望ましい。

c なるべく採尿後速やかに検査することが望ましい。

d 尿糖値に異常を生じる要因は、一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いが、腎性糖尿等のように高血糖を伴わない場合もある。

    a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 誤 誤 正 誤
4 誤 正 正 誤
5 正 誤 誤 誤

尿糖・尿タンパク検査薬に関する基礎的知識で難易度は低い。

a 正しい。
b 誤り。尿糖・尿タンパク検査薬では中間尿を使用する。出始めの尿では、尿道や外陰部等に付着した細菌や分泌物が混入の恐れがあるため。
c 正しい。
d 正しい。

正答・・・2

問 58 一般用医薬品の妊娠検査薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a 薬局においてのみ取り扱うことが認められている製品である。

b 尿中のヒト 絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を調べるものであり、通常、実際に妊娠が成立してから4週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としている。

c 検体としては、尿中hCGが検出されやすい就寝前の尿が向いている。

d 経口避妊薬や更年期障害治療薬などのホルモン剤を使用している人では、妊娠していなくても尿中hCGが検出されることがある。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

妊娠検査薬について、手引きによると

「妊娠が成立すると、胎児(受精卵)を取り巻く絨毛細胞からヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が分泌され始め、やがて尿中にhCGが検出されるようになる。妊娠検査薬は、尿中のhCGの有無を調べるものであり、通常、実際に妊娠が成立してから4週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としている。」

a 誤り。尿糖・尿タンパク検査薬妊娠検査薬については、薬局だけでなく、医薬品の販売業(店舗販売業、配置販売業)でも取り扱い可能。
b 正しい。
c 誤り。尿中hCGが検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いている。
d 正しい。

正答・・・3

問 59 次の1~5で示される抗炎症成分のうち、ステロイド性抗炎症成分はどれか。

1 ヒドロコルチゾン
2 インドメタシン
3 ピロキシカム
4 サリチル酸メチル
5 ケトプロフェン

ステロイド性抗炎症成分に関する問題。
この程度は簡単に判断できるように

正答・・・1

問 60 歯痛・歯槽膿漏薬に配合されている成分とその主な作用との関係について、正しいものの組み合わせはどれか。

a カルバゾクロム 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える

b 木クレオソート 齲蝕を生じた部分おける細菌の繁殖を抑える

c ヒノキチオール 知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める

d 銅クロロフィリンナトリウム 歯周組織の血行を促す

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)

木クレオソート以外は、マイナーな成分で難易度は高い。

a 正しい。カルバゾクロムは、炎症のある歯周組織からの出血を抑える作用を期待して使用される。市販品での使用は僅かだが、医療用医薬品では、アドナが知られている。
b 正しい。木クレオソートは殺菌消毒成分。下痢等への胃腸薬として使用される「正露丸」の主成分として有名だが、効能には「むし歯痛」も記載されており、「1~1/2粒を歯窩(むし歯の穴)につめて使用」と記載されている。
c 誤り。ヒノキチオールは殺菌消毒作用のほか、抗炎症作用なども期待して使用される。鎮痛作用はない。
d 誤り。銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待して使用される。

正答・・・1