解熱剤 ジリュウ(地竜) 

ミミズを乾燥させた生薬

「試験問題の作成に関する手引き」では解熱剤として登場する。

「かぜ薬に配合される主な解熱鎮痛成分としては、アスピリン、サリチルアミド、エテンザ
ミド、アセトアミノフェン、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリン等がある。解熱作
用がある生薬成分としてジリュウが配合されている場合もある。」

ジリュウ(地竜)は、簡単に言うと「ミミズ」を乾燥させたものです。
内容物を除いた皮だけでは広地竜、そのまま乾燥させたものは土地竜と呼び、さらに使うミミズの種類によっても効果の違いがあるそうですが、とりあえずミミズであることを理解していれば十分でしょう。

なお、高齢者にとっては「子供の熱さまし」としては有名らしく、指名で買いに来たケースも経験したことがあります。OTC薬にも、小児から服用できる総合風邪薬に含まれている商品が意外にも存在しています。
しかし、かぜ薬トピックGX(日新)、かぜ薬トピックGX(カイゲン)等、種類は少なく、大手のドラックストアでも含有する商品を見つけるのは難しいでしょう。

他に、現場で知ってきたい知識として、「ルンブルクスルベルス(LR末)」という欧米産のミミズがもつ酵素に、血栓を予防するような効果が報告されており、関連した健康食品が売られている点です。心筋梗塞や脳梗塞の予防効果を誘う内容がWEB上には氾濫しています。

 

 

 

 

 

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