市販薬では、同効薬のジヒドロコデインリン酸塩に比べると存在感は小さい。
H30.3版 手引きの改訂により、12歳未満の小児は使用を避ける方向に


一般用医薬品において、コデインリン酸塩は麻薬性鎮咳成分として知られ、延髄の咳中枢を抑制することで咳を鎮めます。

ジヒドロコデインリン酸塩と同様に、アヘンからのモルヒネ抽出物の不純物として発見されました。なお、「ジヒドロ」の「ジ」は”2”、「ヒドロ」は”水素化された”ことを、構造式上で意味します。

コデイン・ジヒドロコデイン構造式の違い
同効薬のジヒドロコデインリン酸塩は、総合感冒薬、鎮咳去痰薬に幅広く用いられている一方で、コデインリン酸塩は、一部の鎮咳去痰薬に用いられている程度です。代表品は「アネトンせき止めZ」。

登録販売者試験では、その特徴はジヒドロコデインリン酸塩と同列に扱われており、頻出医薬品の一つです。

出題のポイントは以下のとおり注意点がメインです。
 
①麻薬性鎮咳成分であり、依存性・習慣性に注意
②長期連用や大量摂取によって倦怠感や虚脱感、多幸感等が現れることがあり、薬物依存につながるおそれがある。
③授乳中は使用をさける。(使用上の注意「してはいけないこと」)
④妊娠中は使用を避ける。(相談すること「妊婦又は妊娠していると思われる人」)
(H30.3手引きの改訂による追加内容)
コデイン類を含む製品が、米国等における海外で12歳未満の小児への使用を禁忌する措置が取られたことから、日本でも安全性が検討されました。そして、遺伝学的に日本人では呼吸抑制のリスクは海外に比べ低いものの、今後は同様に小児への使用を控える流れとなりました。

①速やかに添付文書を改訂し、原則本剤12歳未満の小児等に使用しないよう注意喚起を行うこと
②1年6か月程度の経過処置期間を設け、コデイン類を含まない代替製品や、12歳未満の小児を適応外とする製品への切替を行うこと
③切替え後、12歳未満の小児への使用を禁忌とする使用上の注意の改訂を再度実施すること