最近のテレビCMで知った方も多いようですが、2015年6月に「ロキソニンSプラス」が発売されました。


これは従来品の「ロキソニンS」に、胃を守る成分として酸化マグネシウムが一緒に配合された新製品になります。

この酸化マグネシウムは、登録販売者試験では、胃酸を中和する成分(制酸成分)、瀉下成分(塩類下剤) 両方に登場します。
①制酸作用・・・酸化マグネシウムのアルカリ性の性質により、胃酸を中和する働きによります。
②瀉下作用・・・腸から吸収されにくいマグネシウムが腸管内の浸透圧を高めることで、水分が腸管内に移動し、便の水分量も増加し、便の軟化・増大につながり、蠕動運動の亢進にも働き、排便を促します。

このロキソニンSプラスの場合は、NSAID服用時の胃酸による負担を軽減する目的で使用されています。


なお、ロキソニンSプラス 1錠あたりの成分分量は

ロキソプロフェンナトリウム水和物 60mg
酸化マグネシウム          33.3mg

となっています。

一般に、便秘薬として使用する場合に比べ制酸薬としての用量は少なくなりますが、1錠あたり33.3㎎というのは、他の製品での用量と比較すると、実はかなり少なめです。(1日3回飲んでも100mg/日)

例えば、胃腸薬であるキャベジンコーワ細粒には、1日量で酸化マグネシウム330mg/日含まれています。(なお、便秘薬の3Aマグネシアは、1日1000㎎~2000mg/日です。)
 
そして、この酸化マグネシウムの配合により、ロキソニンSプラス1箱あたりの希望小売価格(税抜)が698円と、従来品より50円高くなっています。

個人的には、胃弱体質のない健常成人がたまに飲むぐらいであれば、胃腸負担を過度に気にする必要もないと思いますが、今後どれだけ購入者のニーズを捉えるか、気になる製品です。

どちらにしても、ラインナップの追加で「ロキソニン」ブランドの向上につながることは間違いないでしょう。