総合感冒薬に良く配合されている。咳を鎮める成分。

メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を刺激するアドレナリン作動性成分に分類されており、気管支を拡張させ、呼吸を楽にして咳症状を鎮める効果が期待され用いられます。

また、小児にも使用できる成分である為、総合感冒薬では良く用いられている成分です。

特に、アセトアミノフェンジヒドロコデインリン酸塩クロルフェニラミンマレイン酸、メチルエフェドリン塩酸塩の組み合わせは、ファミリーユース向けの製品では非常に良く見られます。


他にも、血管収縮作用による止血効果を期待して、痔疾患用外用薬に配合されることもあります。(ドルマインH軟膏など)

なお、記載されている成分表では「dl-メチルエフェドリン塩酸塩」と記載されることが殆どです。

dl-」はクロルフェニラミンマレイン酸でも触れたように、光学異性体(注記参照)の両方含むことを意味します。
但し、メチルエフェドリンの場合は、d体、もしくはl体だけの製品は(恐らく)無いので、特別意識する必要はありません。


(注記)
光学異性体に関する手引きの記載は以下の通り

「分子の化学的配列は同じであるが、鏡像関係(鏡に映ったように左右対称の関係)にあり、互いに重ね合わせることができないもの。互いに光学異性体にあるものについて、それぞれR体とS体として区別する表示方法のほか、d-体とl-体として区別する表記方法、D-体とL-体として区別する表記方法があり、医薬品の配合成分の名称の記載においては、それらの表記方法が用いられていることが多い。」