価格感度測定法(PSM:Price Sensitivity Meter)

消費者に対する4つの質問を元に、「どれくらいの販売価格が妥当か」という金額水準を導き出す考え方です。
新規商品の価格設定を検討する際に、市場調査において用いられる方法です。

<4つの質問>
ある商品に対して
(A)「安いと感じ始める」金額は?
(B)「高いと感じ始める」金額は?
(C)「高すぎるので買わない」と感じる金額は?
(D)「安すぎるので買わない」と感じる金額は?

(なお、「安すぎて買わない」とは、「品質的にどうなの?」と思い始めるイメージで良いでしょう。例えばスーパーで刺身パックが10円で売っていたとすると、安いと感じる以上に、あやしいと思う人が多いはず。)

この4つの質問結果をグラフ化し、それぞれの交点を導きます。

「上限価格」・・「高すぎるので買わない」と「安いと感じ始める」の交点
「妥当価格」・・「安いと感じ始める」と「高いと感じ始める」の交点
「理想価格」・・「安すぎて買わない」と「高すぎるので買わない」の交点
「下限価格」・・「安すぎて買わない」と「高いと感じ始める」の交点

PSM価格感度測定法


「上限価格」
 4つの価格の中では最も利幅も得られる反面、この値段を超えると殆ど誰も買わなくなります。

「妥当価格」
 妥協価格とも呼ばれることがあります。この値段なら、買ってもしょうがないと思う価格です。

「理想価格」
 消費者が、高すぎもせず、安すぎもせず丁度良いと思える価格です。

「下限価格」
 前述のように、この価格以下だと、品質等において「何かあるのでは」と思い購入を控える価格です。


これを、「OTC医薬品」について考えてみます。

外出先で「風邪の症状つらいな」と、風邪薬や解熱鎮痛薬を求めてドラックストア等を訪れたとします。
この時、理想価格以下で購入できるのが理想ですが、「高いから買わずに我慢しよう」という人は少ないはずです。

その為、販売サイドとしては、4つの価格設定の中で「妥当価格」(このケースでは「妥協価格」と言った方が理解しやすい)に近い価格が検討できます。

但し、あまりにも商品が高かったら我慢しますね。私なら総合感冒薬が1箱2,000円超えるようなら、まず我慢します。この場合は「上限価格」と言えるでしょう。

また、逆にあまりにも安いと、医薬品という特性上、「効くのかな?」と、逆に消費者が購入をためらう原因となります。この場合は「下限価格」と言えます。(心理的価格設定の記事もご参照ください)

このように、価格感度測定法(PSM:Price Sensitivity Meter)は、消費者に対する4つの質問を元に、「どれくらいの販売価格が妥当か」という金額水準を導き出す考え方です。