「めまい」「立ちくらみ」「耳鳴り」

苓桂朮甘湯は、出題の手引きでは、動悸などの症状に用いる「強心薬」の分野に記載されていますが、実際には「めまい」や「立ちくらみ」「耳鳴り」への漢方薬としての方が知られています。

ある程度漢方薬の学習をしている方はピンと来ると思いますが、構成生薬4種類の1文字づつ使って名付けられています。(もし、カンゾウの有無を問われた場合は、すぐに判断できるように)

構成生薬:ブクリョウ(茯苓)、ケイシ(桂枝)、ビャクジュツ(白朮)or ソウジュツ(蒼朮)、カンゾウ(甘草)

出題の手引きの記載は以下のとおり

「体力中等度以下で、めまいふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの立ちくらみめまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏に適すとされる。」

「強心作用が期待される生薬は含まれず、主に尿量増加(利尿)作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促すことを主眼とする。」

苓桂朮甘湯については、それ程出題頻度も高くないので、後半の水毒に関する考え方も、試験対策としては詳しく理解する必要はないでしょう。

なお、水毒の考え方は「五苓散」で良く登場します(五苓散は試験には出ません)
五苓散は、感染性胃腸炎、二日酔い、浮腫み、めまいの漢方薬として有名ですが、これらの症状は水毒と関連し、それを改善する目的で用いられます。