咳・痰の症状緩和に。医療用でも良く使用されている。

麦門冬湯は、感冒時の咳や痰の症状緩和に用いられる漢方薬です。特に乾いた咳や、痰の切れが悪い方に効果が期待され用いられます。

「金匱要略」という、後漢時代の書物にも登場する古くから伝わる処方で、大変有名な漢方薬です。

数ある漢方薬の中でも、効果感を感じる方が比較的多く、販売しやすい漢方薬の一つです。その為か、多数のメーカーから販売されています。

また、医療用でも大変良く使用されています。一般用医薬品同様に感冒時はもちろん、気管支喘息等の慢性疾患で長期処方される事もあります。また、頭頸部がんの放射線治療後の口腔乾燥に応用される例もあるそうです。
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構成生薬は以下の6種類。

麦門冬(バクモンドウ)、半夏(ハンゲ)、人参(ニンジン)、粳米(コウベイ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)

漢方薬の名前のとおり、麦門冬が主薬になります。知識としてイメージを掴むだけで十分ですが、咳を鎮めたり、潤してあげるような作用(滋潤)があると言われています。
他に、聞き慣れない生薬に「粳米」がありますが、簡単に言うと玄米です。


登録販売者試験でも、頻出の部類と考えて良いでしょう。出題の手引きの内容は以下のとおり
「体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾燥感があるもののから咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声に適すとされるが、水様痰の多い人には不向きとされる。」

キーワードは「乾燥感があるもののから咳」です。