生薬の中では出題頻度高め。

医薬品販売に関わる上で、ブシ(附子)は必ず知っておきたい生薬の一つです。
おおまかには、血の巡りを良くして体を温めたり、痛みを和らげるような働きがあると理解していれば良いでしょう。

出題の手引き(H27.4)の記載は以下の通りです。

「キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。血液循環が高まることによる利尿作用を示すほか、鎮痛作用を示すが、アスピリン等と異なり、プロスタグランジンを抑えないことから、胃腸障害等の副作用は示さない。なお、ブシは生のままでは毒性が高いことから、その毒性を減らし有用な作用を保持する処理を施して使用される。」

トリカブトの毒性については、なんとなく聞いたことがある方も多いでしょう。
もちろん医薬品に用いられているのは、加工・炮製し毒性を軽減させたものが用いられますので大丈夫です。
一般には高圧加熱により減毒が行われいます。

市販薬で附子を含む漢方薬としては、寒気のある高齢者などに用いられる麻黄附子細辛湯や、ハルンケアなどで知られる八味地黄丸、関節痛・神経痛に用いられる桂枝加朮附湯などがありあす。
このように高齢者向けに使用される漢方薬にも含まれています。

医療用医薬品では、画像のような「加工ブシ末」もあります。他の漢方薬との組み合わせて用いられ、整形外科では痛みの軽減に、内科では体の冷えの改善などに使用されています。

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登録販売者試験では、生薬の中では出題頻度は高い方です。

今まで何度が出題されている「鎮痛作用を示すが、アスピリン等と異なり、プロスタグランジンを抑えないことから、胃腸障害等の副作用は示さない」の記述は、手引きを読んでいないと判断に迷いやすいので注意して下さい。