ここでは、登録販売者試験・出題の手引きに基づく出題のポイントについて整理します。
(太字部分は手引きからの引用です。)

まず、ステロイドの定義について、おおよそイメージつく方が殆どでしょうが、手引きの記載は以下の通りです。

「副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)の持つ抗炎症作用に着目し、それと共通する化学構造を持つ化合物が人工的に合成され、抗炎症成分(ステロイド性抗炎症成分)として用いられる。」

そして、登場する外用薬に用いられるステロイド成分は以下の6種類です。

(medium)
デキサメタゾン
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル

(weak)
プレドニゾロン酢酸エステル
ヒドロコルチゾン
ヒドロコルチゾン酪酸エステル
ヒドロコルチゾン酢酸エステル

なお、登録販売者が取り扱うステロイド成分としては、strongクラスのステロイド成分(ベタメタゾン吉草酸エステル、フルオシノロンアセトニド)もありますが、今のところ出題範囲に含まれていません。
(ベタメタゾン吉草酸エステルはベトネベート、フルオシノロンアセトニドはフルコートFに使用されています。)

ステロイド抗炎症成分の作用に関する記述は以下の通り

「外用の場合はいずれも末梢組織(患部局所)における炎症を抑える作用を示し、特に、痒みや発赤などの皮膚症状を抑えることを目的として用いられる。」

これは問題ないでしょう。一方、ステロイド外用薬使用の際の注意点として

「好ましくない作用として末梢組織の免疫機能を低下させる作用も示し、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染(みずむし・たむし等の白癬症、にきび、化膿症状)や持続的な刺激感の副作用が現れることがある。」

「水痘(水疱瘡)、みずむし、たむし等又は化膿している患部については症状を悪化させる恐れがあり、使用を避ける必要がある。」

細菌、真菌、ウイルスによる皮膚症状に対するデメリット
に関しては良く出題されていますし、実際販売に関わる上でも大変重要なポイントになります。例えば、脇腹や背中に出やすい帯状疱疹などに、誤って市販のステロイド薬を安易に塗ると症状の悪化に繋がります。

「外皮用薬で用いられるステロイド性抗炎症成分は・・・一時的な皮膚症状(ほてり・腫れ・痒み等)の緩和を目的とするものであり、広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎を対象とするものではない。」

これも良く出題されています。「慢性」の記述がでたら、すぐに誤りだと判断してください。

「ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL 中0.025mg を超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある。」

この記述も、時折出題されています。但し、換算データの文献的存在が不明で、実務上どのような意味があるか良くわかりませんでした。試験対策上は深く理解しなくても良いでしょう。
(コルチゾンは体内で生成されるホルモンで、ヒドロコルチゾンが活性化される前の前駆物質。ステロイドの力価の比較にはヒドロコルチゾンやプレドニゾロンを基準にするのが一般的のようです。)

以上のようにステロイド外用薬に関する出題ポイントは複数あります。ほぼ毎年のように出題されていますが、理解しやすい分野なので、必ず正答できるようにして下さい。