女性ホルモン軟膏剤「ヒメロス」に含まれている。

エストラジオールは女性ホルモン(卵胞ホルモン)、エチニルエストラジオールは人工的に合成された女性ホルモン(卵胞ホルモン)です。

市販薬として、ピンとこない方が殆どだと思いますが、50年以上も前から販売されている「ヒメロス」という外用軟膏薬を知る必要があります。(他にクリームタイプ「バストミン」も同成分)

「ヒメロス」は、エチニルエストラジオール、エストラジオールを含有する軟膏ですが、不感症や、冷感症、婦人更年期障害(のぼせ、ほてり、冷え、イライラ等)に効能を持つ外用薬です。(不感症への使用が主?)

これらの症状は、加齢等による卵巣機能の衰え・女性ホルモンの減少に関連すると考えられていますが、「ヒメロス」を、直接膣粘膜・外陰部に塗布することで、女性ホルモン(卵胞ホルモン)を補充し、諸症状の改善が期待できるとされています。

通常市販の外用薬は、局所的(塗ったところ)な効果を期待するものが殆どですが、この薬は局所的な働きのほか、粘膜から吸収されることで、全身的な作用も期待されています。

2016.1現在「ヒメロス」は指定第二類の扱いですが、一般的なドラックストアで見かけることは稀です。ネット通販も可ですが、一部の専門的な薬局・薬店での取り扱いが殆どのようです。

なお、ヒメロスの製造元である大東製薬工業では、他にも勃起障害改善薬「ガラナポーン」や、男性ホルモン剤「トノス」も製造しています。


登録販売者試験では、わりと出題されている印象です。
出題の手引きの記載内容は以下の通り。

「人工的に合成された女性ホルモンの一種であるエチニルエストラジオール、エストラジオールを補充するもので、膣粘膜又は外陰部に適用されるものがある。これらの成分は適用部位から吸収されて循環血液中に移行する。」

「妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって胎児の先天性異常の発生が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要がある。吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが考えられ、母乳を与える女性では使用を避けるべきである。」
長期連用により血栓症を生じるおそれがあり、また、乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性もあるため、定期的な検診を受けるなどの対応が必要である。」

特に「妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける」に関する内容が出題されています。