「骨のビタミン」腸管からのカルシウムの吸収を促進する。

ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素として知られています。

一般用医薬品に用いられるものとしては、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)があります。

なお、ビタミンとは「体内では生成できない生命活動に必要な栄養素」であり、通常バランス良い食生活で補うものです。しかし、このビタミンDに関しては、日光を浴びることで皮膚でも生成される、少し例外的なビタミンです。

一般用医薬品でビタミンDを含む製品は多くありません。基本的に市販薬で対応する分野ではないと考えて良いでしょう。(現在、エルゴカルシフェロールを含む製品の存在は不明)

その中で、チョコラAD(エーザイ)はビタミンDも含んだ数少ない製品の一つであり、コレカルシフェロールを含んでいます。但し、チョコラADは、ビタミンA,Eも含み、特にビタミンAの働きより「目の乾き」の効能を表に出した製品です。

他に、マルチビタミンゴールドEX(エスエス)にも含まれていましたが、販売終了になってしまいました。
なお、ビタミンD製剤は脂溶性ビタミンに分類され、コレカルシフェロールは指定第二類医薬品です。

一方、医療機関での骨粗鬆症の治療には、ビタミンD製剤は良く用いられています。

活性型ビタミンD3製剤に分類される、アルファカルシドール(ワンアルファ)、エルデカルシトール(エディロール)等が用いられています。(なお、骨粗鬆症の治療で、カルシウムが処方されることは現在殆どなくなっています。)


登録販売者試験では、まずまず出題されています。
出題の手引き(H27.4)の関連する記載内容は以下のとおり

「ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。」

「ビタミンD主薬製剤は、エルゴカルシフェロール又はコレカルシフェロールが主薬として配合された製剤で、骨歯の発育不良くる病の予防、また妊娠・授乳期、発育期、老年期のビタミンDの補給に用いられる。」

「くる病」とは、骨成長前の小児における骨疾患。ビタミンD不足や代謝異常等で骨が正常に成長しない病気です。

「ビタミンDの過剰症としては、高カルシウム血症、異常石灰化が知られている。高カルシウム血症は、血液中のカルシウム濃度が非常に高くなった状態で、自覚症状がないこともあるが、初期症状としては、便秘、吐きけ、嘔吐、腹痛、食欲減退、多尿等が現れる。」

ビタミン類の中では、特徴が憶えやすいので、出題された時は落とさないようにしましょう。
直前期で時間のない方でも「骨のビタミン」であることは最低限押さえておきましょう。