抗酸化作用、血流改善・冷え・しもやけの症状緩和

ビタミンEは、体内の脂質を酸化から守り(抗酸化作用)、細胞の健康維持を助ける栄養素です。また、毛細血管の血流を改善させる作用もあると言われています。ビタミンA,Dと同様に、脂溶性ビタミンに分類されます。

成分名としては、化学的な名称である「トコフェロール」などと表記されることは、理解しておきましょう。
(天然型ビタミンEも、構造の違いから8種類ありますが、ここでは割愛します)

「抗酸化作用」が重要なキーワードになりますが、ビタミンC(アスコルビン酸)と一緒に存在すると協力的に働き、より効果的に抗酸化作用を示すとも言われています。


医薬品としての主な用途は、血流改善の働きを期待して、冷え症・しもやけや、肩こり等の症状緩和に使用されています。また、外用薬でも、血流改善による肌荒れの改善を期待されて用いられています。
一方で、栄養機能食品では「抗酸化作用」の働きにも注目したPRが行われています。

医療用医薬品では、日本で初めてビタミンEを製剤化したエーザイ社の「ユベラ」ブランドが有名です。一般用医薬品では「ユベラックス」というブランド名が使用されています。現在は栄養機能食品の分野にも「ユベラ」ブランドが拡張されており、通販番組で見たことがる方もいるでしょう。

また、指定医薬部外品の「ザーネ軟膏」も有名です。天然型ビタミンEの他に、抗炎症作用のあるグリチルリチン酸二カリウムも含有しています。一昔前、エーザイの株主に特典として送られてきた時期もありました。



登録販売者試験では、まずまず出題されています。
試験対策が面倒なビタミン類の中では、まだイメージを掴みやすく、憶えやすい方です。

「ビタミンEは、体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素であり、血流を改善させる作用もある。」

⇒「抗酸化作用」「血流改善」でイメージを掴んでおきましょう。

「ビタミンE主薬製剤は、トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステル、トコフェロール酢酸エステル等が主薬として配合された製剤で、末梢血管障害による肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけの症状の緩和、更年期における肩・首すじのこり、冷え、手足のしびれ、のぼせ、月経不順の症状の緩和、又は老年期におけるビタミンEの補給に用いられる。」

⇒「トコフェロール」とくればビタミンE。特に冷え・しもやけの効能は憶えておきましょう。

「ビタミンEは下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされており、ときに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。この現象は内分泌のバランス調整による一時的なものであるが、出血が長く続く場合には他の原因による不正出血も考えられるため、医療機関を受診して専門医の診療を受けるなどの対応が必要である。」

⇒内容的に難しいですね。余裕があれば憶えておきましょう。