医療用では、手術後や抗がん剤治療中等に用いられる。

十全大補湯は、気血双補剤とも呼ばれ、不足している「気」「血」を補い体力を回復させる漢方薬です。

構成生薬は10種類から成りますが、
「気」を補う四君子湯(人参、蒼朮or白朮、茯苓、甘草)、「血」を養う四物湯(地黄・当帰・芍薬・川きゅう)に、さらに気を補うため、「黄耆」「桂枝」が追加されたものとして理解しておくと良いでしょう。
(試験対策では、カンゾウ(甘草)を含んでいることがわかれば十分です。)

医療用医薬品としても、体力が衰弱している場合に広く用いられていますが、特に大きな手術後の体力回復目的や、抗がん剤治療中での体力維持等の目的で処方されているようです。

一般用医薬品でも、いくつか販売されていますが、補中益気湯に比べると存在感は高くありません。



出題の手引きの記載内容は以下のとおり。補中益気湯とは区別できるようにしましょう。

「体力虚弱なものの病後・術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え貧血に適すとされるが、胃腸の弱い人では、胃部不快感の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」

⇒「病後・術後の体力低下」「手足の冷え」「貧血」がキーワードになります。なお、胃部不快感の副作用は地黄が関係しています。