医療用医薬品において、リゾチーム塩酸塩やプロナーゼ等の「消炎酵素」を呼ばれる抗炎症成分は、2011年末、厚生労働省より再評価指定を受け、現在の医療環境に即した有効性の検証・評価が求められていました。

つまり、医薬品メーカーに対して「医薬品に値する効果が本当にあるのか?」を調べることが求められ、各社で新たに臨床試験(信頼性の高い二重盲検比較試験で)が実施されていました。

そして、2015年に再評価データが提出され、国の機関で審議されていましたが、2016年3月17日の薬事・食品衛生審議会医薬品再評価部会における審議の結果、「現在の医療環境においては医療上の有用性は低下したと考えられ、現時点での医療上の有用性は確認できない」との見解が示されました。

これを受け、数日後にはメーカーの判断により販売中止・回収されることが決定しました。(あくまで自主回収)

なお、日本の医薬品流通網は素晴らしいので、今後瞬く間に医療現場から回収されることが予想されます。

一方、一般用医薬品(OTC)については、保険給付ではなく、安全性も問題になっていない為、直ぐに市場から回収されることはないでしょう。しかし、今後新たにリゾチーム塩酸塩を含む新製品が発売されることはないと思われます。

なお、市販の総合感冒薬では代替成分としてトラネキサム酸などが考えられます。

今後しばらくは、新しい情報に注意を払うようにしましょう。出題の手引きの内容も変更されるかもしれません。