医薬品による重篤な副作用に関する内容は、手引きでは第2章(人体の働きと医薬品)に詳しく述べられています。

その中でも、「ショック(アナフィラキシー)」に関しては良く出題されており、実務上でも必ず知っておきべき知識です。

内容的にはそれ程難しいことは問われませんので、出題された際は必ず対応でこきるようにしましょう。また、関連知識が他章においても出題されています。

第2章における、出題の手引き(H27.4)の記載内容は以下のとおり。

「ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種である。」

「原因物質によって発生頻度は異なり、医薬品の場合、以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人で起きる可能性が高い。」

「一般に、顔や上半身の紅潮・熱感、皮膚の痒み、蕁麻疹、ロ唇や舌・手足のしびれ感、むくみ(浮腫)、吐きけ、顔面蒼白、手足の冷感、冷や汗、息苦しさ・胸苦しさなど、複数の症状が現れる。一旦発症すると病態は急速に悪化することが多く、適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難等を生じ、致命的な転帰をたどることがある。」

発症後の進行が非常に速やかな(通常、2時間以内に急変する。)ことが特徴であり、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要があるが、何よりも医薬品の使用者本人及びその家族等の冷静沈着な対応が非常に重要である。」

「アナフィラキシー症状という呼称は、初めて使用した医薬品で起きる場合等を含み、その原因がアレルギーかどうかはっきりしない場合に用いられる。ショック(アナフィラキシー)と類似の症状が現れ、その対応はショックと同様である。」

→「アナフィラキシー様」の違いは押さえておきましょう。なお、添付文書では2013年より「アナフィラキシー様症状」は「アナフィラキシー」に統一されるようになりました。


また、3章などでは、アナフィラキシーを起こす恐れがある医薬品の知識が問われます。

稀な副作用ではありますが、アナフィラキシーを起こす恐れがある医薬品は沢山あり、試験対策で個々の医薬品を全て憶えるのは得策ではありません。(原則、アナフィラキシーを起こさないと断言できる医薬品は殆どない。)少なくても、過去問で取り組んだ医薬品については対応できる程度で良いと思います。

なお、最近の試験で出題されているものとしては

リドカイン(平成27年愛知県 問42)
メキタジン(平成27年福岡県   問83)(平成27年新潟県   問77)
リゾチーム(平成27年福岡県   問73)(平成27年山形県   問48)(平成26年山形県   問33)
ブチルスコポラミン臭化物(平成27年新潟県 問83)
タンニン酸アルブミン(平成26年富山県   問35)

等があります。