特別難しい問題はない。

問1 消化器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a ペプシノーゲンは、胃酸によって炭水化物を消化するペプシンとなり、 胃酸とともに胃液として働く。

b 小腸の運動によって、内容物がそれらの消化液(膵液、胆汁、腸液)と混和されながら大腸へと送られ、その間に消化と栄養分の吸収が行われる。

c 食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。

d 咽頭は、口腔から食道に通じる食物路と、呼吸器の気道とが交わるところである。

  a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 正 正 正
3 誤 誤 正 正
4 誤 正 誤 誤
5 正 誤 誤 正

消化器系に関する問題。
a 誤り。×炭水化物→〇タンパク質
b 正しい。
c 正しい。
d 正しい。
 
正答・・・2

問2 次の記述は、肝臓に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等を貯蔵することはできるが、ビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンは貯蔵することができない。

b 肝臓では、必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成することができる。

c 肝臓に蓄えられたグリコーゲンは、血糖値が下がったときなど、必要に 応じてブドウ糖に分解されて血液中に放出される。

d アルコールは、胃や小腸で吸収されるが、肝臓へと運ばれて一度酢酸に代謝されたのち、さらに代謝されてアセトアルデヒドになる。

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)

肝臓に関する問題。

a 誤り。水溶性ビタミンも貯蔵している。
b 正しい。
c 正しい。
d 誤り。酢酸とアセトアルデヒドが逆になっている。アルコールは、胃や小腸で吸収され、肝臓へと運ばれて一度アセトアルデヒドに代謝された後、さらに代謝されて酢酸となる。なお、お酒に弱い人はアセトアルデヒドを酢酸に代謝する能力が低い為と言われてる。
  
正答・・・3

問3 大腸及び肛門に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 大腸は、栄養分の吸収に重要な器官であり、粘膜表面の絨毛を構成する細胞の表面には、さらに微絨毛が密生して吸収効率を高めている。

b 大腸の粘膜上皮細胞は、腸内細菌が食物繊維を分解して生じる栄養分を、その活動に利用している。

c 通常、糞便中の食物の残滓は約50%を占める。

d 肛門周囲は、動脈が細かい網目状に通っていて、それらの血管が鬱血すると痔の原因となる。 

    a b c d 
1 正 正 正 正
2 正 誤 誤 誤
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 正 誤

大腸及び肛門に関する問題。

a 誤り。これは小腸に関する内容である。
b 正しい。
c 誤り。×50%→〇約5%に過ぎない。糞便の成分の大半は水分。他に、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸(15~20%)や腸内細菌の死骸(10~15%)が含まれるが、食物の残渣は約5%程と言われている。
d 誤り。×動脈→〇静脈
 
正答・・・3

問4 呼吸器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 喉頭から肺へ向かう気道が左右の肺へ分岐するまでの部分を気管という。

b 肺胞の周囲は、毛細血管が網のように取り囲んでおり、肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を髄質という。

c 扁桃はリンパ組織が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。

d 呼吸運動は、肺自体の筋組織によって、肺が自力で拡張・収縮することにより行われる。

    a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 誤 誤 正
3 正 正 正 正
4 誤 正 誤 誤
5 正 誤 正 誤

呼吸器系に関する問題。

a 正しい。
b 誤り。×髄質→〇間質
c 正しい。
d 誤り。肺自体には肺を動かす筋組織はなく、自力で膨らんだり縮んだりせず、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われる。

正答・・・5


問5 次の記述は、循環器系に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a 脾臓は、握りこぶし大のスポンジ状臓器で、胃の後方の左上腹部に位置する。

b 四肢を通る静脈では、一定の間隔をおいて内腔に向かう薄い帆状のひだ (静脈弁)が発達して血流の逆流を防いでいるが、リンパ管にはリンパ液の逆流防止のための弁はない。

c 心臓の左側部分(左心房、左心室)は、全身から集まってきた血液を肺へ送り出し、肺でガス交換された血液は、心臓の右側部分(右心房、右心室)に入り、そこから全身へ送り出される。

d 動脈は、弾力性があり、圧力がかかっても耐えられるようになっているが、血漿中の過剰なコレステロールが血管の内壁に蓄積すると、その弾力性が損なわれてもろくなる。

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)

循環器系に関する問題。

a 正しい。
b 誤り。良く出題されている内容。リンパ管にも逆流防止のための弁があり、一定方向に流れる。
c 誤り。中学理科の知識。「心臓の左側部分(左心房、左心室)」と「心臓の右側部分(右心房、右心室)」が逆になっている。
d 正しい。

正答・・・2

問6 次の記述は、血液に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a 血液には、ホルモンの運搬によって体内各所の器官・組織相互の連絡を図る役割がある。

b 二酸化炭素の多くは、酸素と同様にヘモグロビンと結合して全身の組織から肺へと運ばれる。

c 貧血の中には、胃腸障害等のため赤血球の産生に必要なビタミンが不足することにより生じる貧血がある。

d 血中脂質量は、血液の粘稠性に大きな影響を与える。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

血液に関する問題。

a 正しい。
b 誤り。二酸化炭素はヘモグロビンとほとんど結合せず、血漿中に溶け込んで末梢組織から肺へ運ばれる。
c 正しい。
d 誤り。これも度々出題されている内容。血液の粘稠性は、主として血漿の水分量や赤血球の量で決まり、血中脂質量はほとんど影響を与えないとされている。
 
正答・・・2

問7 白血球に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 好中球は、血管壁を通りぬけて組織の中に入り込むことができ、組織の中ではマクロファージと呼ばれる。

b リンパ球は、白血球の約60%を占めており最も数が多く、細菌やウイルス等を食作用によって取り込んで分解する。

c 白血球は、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物に対する防御を受け持つ細胞であり、アレルギーに関与するものはない。

d 白血球は、感染や炎症などが起きると全体の数が増加するとともに、種類ごとの割合も変化する。

    a b c d
1 誤 誤 誤 正
2 正 正 誤 正
3 誤 誤 誤 誤
4 正 正 正 正
5 誤 正 正 誤

白血球に関する問題。
好中球、リンパ球、単球の違いをしっかり理解しておく。
 
a 誤り。これは単球に関する内容。
b 誤り。リンパ球は、白血球の約1/3を占めるとされる。白血球の約60%を占めているのは好中球。
c 誤り。アレルギーに関与する白血球もある。
d 正しい。

正答・・・1

問8 リンパ系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a リンパ液の流れは、主に骨格筋の収縮によるものである。

b リンパ液は、血漿とほとんど同じ成分からなるが、タンパク質が多く、リンパ球を含む。

c リンパ管は、互いに合流して次第に太くなり、最終的にもものつけ根の静脈につながる。

d リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージ(貪食細胞)が密集していて、リンパ液で運ばれてきた細菌やウイルスは、ここで免疫反応によって排除される。

    a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 誤 正 誤 正
3 正 誤 誤 正
4 正 正 誤 誤
5 正 正 正 正

リンパ系に関する問題。

a 正しい。
b 誤り。リンパ液は、血漿とほとんど同じ成分からなり、リンパ球も含むが、タンパク質は少ない。
c 誤り。最終的に鎖骨の下にある静脈につながる。
d 正しい。
 
正答・・・3

問9 泌尿器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれ か。

a 糸球体の外側を袋状のボウマン嚢が包み込んでおり、これを腎小体という。

b 副腎皮質から分泌されるアルドステロンは、体内に水とカリウムを貯留し、塩分の排泄を促す作用がある。

c 腎小体では、原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収される。

d 尿のほとんどは水分であり、尿素、尿酸等の老廃物、その他微量の電解質を含む。

    a b c d
1 誤 正 正 正
2 誤 誤 誤 正
3 正 誤 誤 正
4 誤 誤 正 誤
5 正 正 誤 誤

泌尿器系に関する問題。
副腎皮質と副腎髄質はしっかり区別しておく。

a 正しい。
b 誤り。アルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用がある。副腎皮質から分泌されるというのは正しい。なお、アドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌されるのは「副腎髄質」。しっかり区別しておこう。
c 誤り。これは尿細管に関する内容。
d 正しい。
 
正答・・・3

問 10 次の記述は、目に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a 紫外線を含む光に長時間曝されると、角膜の上皮に損傷を生じることがある。

b 目の充血は、血管が拡張して赤く見える状態であり、単に「目が赤い」 というときは、充血と内出血(結膜下出血)がきちんと区別されることが重要である。

c 目を使う作業を続けると、眼筋の疲労のほか、遠近の焦点調節を行っている虹彩の疲労や、周期的まばたきが少なくなって涙液の供給不足等が生 じる。

d 結膜には光を受容する細胞(視細胞)が密集しており、個々の視細胞は神経線維につながり、それが束なって眼球の後方で視神経となる。

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)

目に関する問題。

a 正しい。
b 正しい。
c 誤り。×虹彩→○毛様体
d 誤り。×結膜→○網膜
 
正答・・・1