今シーズンも、花粉症をターゲットにした、新成分のOTC医薬品が発売となりました。
2017年1月末に、大正製薬から発売された「クラリチンEX」(成分名:ロラタジン)です。



医療用の成分からのスイッチ成分になりますが、抗ヒスタミン成分としてはアレグラ(フェキソフェナジン)と並び、眠くなりにくい成分として知られています。ただし、医療用の成分の中では、処方量を考えるとアレグラに比べて存在感は小さいです。
 
また、(1日2回のアレグラに比べ)1日1回で効果が長いと言うメリットがありますが、OTCの花粉症薬は、どれも1日あたりの値段が似たり寄ったりで、正直大きな差別化になっていません。(1日2回の方が服用している感が得られ、(プラセボ的に)効き目が感じられやすい、という意見もあります。)
 
さらに、最低3年程度は要指導用医薬品としての販売になります。
他の成分に比べ効果も飛びぬけている訳でもなく、既に「アレグラFX」が第2類医薬品扱いになっている現在、各小売店もなかなか積極的に販売しづらい製品かもしれません。

数年前、世界的にも有名な日本人経営コンサルタントの著書の中で、日本のセルフメディケーションが進んでいない一例として、「海外では市販で普通に売られている「クラリチン」が日本では買えない」という内容を読んだことがあります。確かに、もう少し早めにOTC化していれば、もっとインパクトがあったと残念な気がします。

なお、大正製薬のホームページを見ると、花粉症シーズン前からの予防にはクラリチンEX、花粉症シーズンに入り、つらい症状をすぐに押さえたいなら「パブロン鼻炎カプセルSα」という位置づけのようです。


 
確かに、鼻水・鼻づまりやくしゃみを抑える効果は、アドレナリン作動性成分の
プソイドエフェドリン塩酸塩、抗ヒスタミン成分のマレイン酸カルビノキサミン、抗コリン成分のベラドンナ総アルカロイドを含む「パブロン鼻炎カプセルSα」の方が、断然強いでしょう。