こむら返り(足の痙攣)で使われる漢方薬として有名。偽アルドステロン症に注意

数ある漢方薬の中では、葛根湯と並んで最も知られた漢方薬の一つです。

構成生薬は、その名前の通りカンゾウ(甘草)とシャクヤク(芍薬)の2種類のみでシンプルです。

鎮痛の漢方薬として登場しますが、こむら返り(急なふくらはぎの攣り)に対する特効薬として知られています。

こむら返りは、就寝時や登山・ゴルフ等の運動時に起こりやすいとされ、特に高齢者では、就寝中の足の攣りを訴える方が多いです。
効果のある方に聞くと、予兆時や発症時に飲むと、スッと症状が改善するそうです。(白湯で口の中で溶かしながら飲むと、口腔内・舌下からも吸収されて、より速効性が期待できるとも言われています。)

数ある漢方薬の中で、一番「よく効いた」と言われる事が多いかもしれません。

また、医療用でも大変良く用いられています。「68番の漢方薬」として、患者さんの間での認知度も大変高いです。それだけ効果感を感じる方が多いということでしょう。


(市販薬のコムロンのパッケージの人物の服には、なぜか「68」と書かれていますが、医療用の番号の暗示なのでしょう。)

一方で、カンゾウ(甘草)を多く含んでいるため、安易に連用させないことが通例となっています。
現在は殆ど聞きませんが、以前は安易な長期連用で、偽アルドステロン症で浮腫んだり、血圧が上昇したという話は聞いたことがあります。

その為、頻繁に市販品を購入している高齢者がいれば注意が必要です。かかりつけ医がいる場合は、そちらで相談してもらうことも重要です。
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なお、医療用では代表品であるツムラの芍薬甘草湯には、1日量(3包)あたり6gのカンゾウが含まれていますが、一般用医薬品では、各社とも約1/2量で、1日量あたり2.5g~3gとなっています。

また、他薬との比較では、医療用のツムラ葛根湯に含まれるカンゾウは1日量(3包)あたり2gなので、医療用・芍薬甘草湯の6gというのは際立って多いのがわかります。
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第3章の出題の手引きの記載は以下のとおり

「体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。ただし、症状があるときのみの服用にとどめ、連用は避ける。まれに重篤な副作用として、肝機能障害のほか、間質性肺炎、鬱血性心不全や心室頻拍を生じることが知られており、心臓病の診断を受けた人では使用を避ける必要がある。」

頻出の為、もし出題された場合は、絶対に落とせない問題になります。

また、第5章では、偽アルドステロン症に関連して出題される場合があります。こちらも頻出ですので必ず正答できるようにして下さい。