口内炎・二日酔い・鼻血に

黄連解毒湯は、中医学では清熱解毒剤の代表処方であり、熱証を改善するために用いられます。

熱証とは、体の中に熱が余分にあることにより生じる症状(のぼせや火照り、イライラ、湿疹、口内炎など)をイメージすればよいでしょう。(風邪の発熱とは異なります)
  
構成生薬は以下の4種類です。

オウレン(黄連)、オウゴン(黄ごん)、オウバク(黄柏)、サンシシ(山梔子)
 
清熱解毒剤に用いられる生薬は苦みを持つものが多く、黄連解毒湯の煎じ薬も強烈に苦い味がします。

一般用医薬品として、一応複数のメーカーから販売されていますが、提案販売するには、なかなかハードルが高い漢方薬です。

 
清熱解毒剤の基本処方であることから、他の漢方薬の基本処方になっているものもあります。

例えば、湿疹向けの代表的な漢方薬の一つである温清飲は、黄連解毒湯と補血剤の四物湯の合剤です。

同様に皮膚疾患向けの漢方として知られる荊芥連翹湯にも黄連解毒湯の構成生薬が含まれています。
 
他に、黄連解毒湯の関連製品として、五苓散との合剤である「五苓黄解」(JPS製薬)というドリンクがあります。

この漢方薬ドリンクは、一般の方への認知度は高くありませんが、業界内では「二日酔いの予防薬」として知られた人気製品です。著者も医薬品業界の宴会に参加した際に、配られたことがあります。

先述のとおり、黄連解毒湯は苦くてとっても飲みにくいですが、この製品は飲みやすいように味も工夫されています。販売現場に携わる上では、ぜひ知っておきたい製品です。
 
 
 
 
出題の手引きの記載は以下のとおり

「体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸 、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では不向きとされる。」

→特徴的なキーワードは「鼻出血」「二日酔い」です。

「まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症が起こることが知られている。」

「鼻出血、二日酔いに用いられる場合には、漫然と長期の使用は避け、5~6回使用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談するなどの対応が必要である。」