特別難しい問題はない

問61 かぜ(感冒)の発症や症状に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a かぜの症状は、通常は数日から1週間程度で自然寛解する。

b 急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。

c かぜの約8割は細菌の感染が原因であるが、それ以外にウイルスの感染などがある。

d インフルエンザ(流行性感冒)は、かぜの別称で、症状は同じである。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

かぜ(感冒)に関する問題。これはサービス問題。

a 正しい。
b 正しい。
c 誤り。かぜの約8割はウイルスが原因とされている。
d 誤り。インフルエンザは、 感染力が強く重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。

正答・・・1

間62 次のかぜ薬(総合感冒薬)の配合成分とその分類のうち、正しいものの組合せはどれか。

配合成分 分類
a ブロムへキシン塩酸塩 ――― 解熱鎮痛成分
b エテンザミド ――――――― 去痰成分
c クレマスチンフマル酸塩 ―― 抗ヒスタミン成分
d トラネキサム酸 ―――――― 抗炎症成分

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

次のかぜ薬(総合感冒薬)の配合成分に関する問題。これも絶対に落とせない。

a 誤り。ブロムヘキシン塩酸塩は去痰成分。
b 誤り。エテンザミドは解熱鎮痛成分。他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強いため、作用の仕組みの違いによる相乗効果を期待して、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多いという特徴も押させておきたい。
c 正しい。クレマスチンフマル酸塩は代表的な抗ヒスタミン成分。医療用では「テルギンG」としても有名
d 正しい。トラネキサム酸は超頻出。「のどの痛み」向けを謳った総合感冒薬に良く配合されている。

 
正答・・・5

問63 かぜ(感冒)の症状の緩和に用いられる漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、 正しい組合せはどれか。

a 葛根湯は、体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされ、重篤な副作用はない。

b 麻黄湯は、体力中等度で、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの食欲不振、吐きけ、胃炎、胃痛、胃腸 虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状に適すとされる。

c 柴胡桂枝湯は、体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いもののかぜの初期、血の道症に適すとされる。

d 小青竜湯は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされる。

    a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 正 正 誤
3 正 誤 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 誤 誤 誤 誤

かぜに用いられる漢方薬に関する問題。
それ程出題されていなかった分野だが、基本的な知識である。

a 誤り。「かぜの初期・頭痛・肩こり」の漢方である葛根湯に関する内容。「重篤な副作用がない」という表現で、すぐにおかしいと判断できるように。
b 誤り。麻黄湯は「かぜのひきはじめ」向け。病医院ではインフルエンザ患者向けに処方される事も多い。
c 誤り。柴胡桂枝湯・小柴胡湯は「かぜの中・後期」向け、という所まで知っていれば誤りと判断できる。
d 正しい。小青竜湯に関する内容。「うすい水様の痰」「アレルギー性鼻炎」「花粉症」あたりがキーワード
 

正答・・・4

問64 解熱鎮痛薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない分、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は少なく、 空腹時に服用できる製品もある。

b ボウイは、フトミミズ科のPheretima aspergillum Perrier 又はその近縁動物の内部を除いたものを基原とする生薬で、古くから「熱さまし」として用いられてきた。

c イブプロフェンは、アスピリンに比べて胃腸への悪影響が少ないことから、一般用医薬品として、小児向けの製品もある。

d イソプロピルアンチピリンは、現在、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分である。

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

解熱鎮痛薬の配合成分に関する問題。

a 正しい。アセトアミノフェンの「末梢における抗炎症作用は期待できない」は頻出。他に「15歳未満の小児でも使用できる」「空腹時でも服用できる」点なども押させておく。
 
b 誤り。×ボウイ→〇ジリュウ(地竜)。「熱さまし」の生薬→ジリュウ(地竜)は直ぐに思いつくように。
c 誤り。イブプロフェンは特に総合感冒薬に用いられている代表的な非ステロイド抗炎症成分。CMで聞いたことがある方も多いでしょう。「一般用医薬品では小児向けの製品はない」ことは超頻出ポイント。昨年度も出題されていた。
d 正しい。イソプロピルアンチピリンはOTC唯一のピリン系! (非ピリン系ではない)昨年も出題されていた。
 
正答・・・2

問65 ヒスタミン及び抗ヒスタミン成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 生体内情報伝達物質であるヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担っている。

b 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。

c 抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬は、一時的な睡眠障害の緩和に用いられるものであり、妊娠中にしばしば生じる睡眠障害も適用対象である。

d 抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の服用後は、目が覚めたあとも、注意力の低下や寝ぼけ様症状、めまい、倦怠感等を起こすことがある。

    a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 誤 誤 誤
3 正 正 誤 正
4 誤 誤 正 正
5 正 正 正 誤

ヒスタミン及び抗ヒスタミン成分に関する問題。
今回、成分名まで問われていないが、市販の睡眠改善薬に使用される抗ヒスタミン薬はジフェンヒドラミン塩酸塩であることも押させておきたい。(代表例:ドリエル)
 
a 正しい。
b 正しい。この内容は良く出題されている。
c 誤り。
d 正しい。

正答・・・3
↓エスエス製薬オフィシャルサイト
  

問66 眠気を促す薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 生薬成分のみからなる製品であっても、長期連用を避けるべきである。

b ブロモバレリル尿素は胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。

c 酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされるが、胃腸が弱い人、下痢又は下痢傾向のある人では、消化器系の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

d 柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。

    a b c d
1 正 正 誤 正
2 誤 誤 誤 正
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 正 誤
5 正 正 正 誤

眠気を促す薬に関する問題。
柴胡加竜骨牡蠣湯に関する知識が分かれ目(昨年同地区では桂枝加竜骨牡蠣湯が出題された)
 
a 正しい。
b 正しい。ブロモバレリル尿素は、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける。
c 正しい。酸棗仁湯に関する内容である。
d 誤り。これは加味帰脾湯に関する内容。柴胡加竜骨牡蠣湯は、いわゆる実証(がっちり型)向けの漢方製剤であり「体力中程度以上」であることを知っていれば判断できる。
  
正答・・・5

問67 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a スコポラミン臭化水素酸塩は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分である。

b ジメンヒドリナートは、外国において、乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要がある。

c アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として配合されている場合がある。

d カフェインは、脳に軽い興奮を起こさせて、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として配合されている場合がある。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する問題。
「乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作の報告」→プロメタジンがすぐに思いつくかがポイント

a 誤り。度々出題されているひっかけ問題。代表的な乗り物酔い防止薬であるスコポラミン臭化水素酸塩抗コリン成分(抗ヒスタミン成分ではない!)。
b 誤り。これはプロメタジンテオクル酸塩等のプロメタジンを含む成分に関する内容。ジメンヒドリナートは、ジフェンヒドラミンテオクル酸塩の一般名で、専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分。
c 正しい。。アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分。局所麻酔作用で胃粘膜の知覚を麻痺させ、反射性嘔吐を予防します。「アネロンニスキャップ」等に配合されている。
今回問われていないが、6歳未満の小児には使用を避ける(メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため)点も合わせて憶えておきたい(第5章でも頻出)。
d 正しい。
 
正答・・・5

問68 咳や痰、鎮咳去痰薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 気道粘膜から分泌される粘液に、気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じって痰となる。

b 咳はむやみに抑え込むべきではないが、長く続く咳は体力の消耗や睡眠不足をまねくなどの悪影響もある。

c 鎮咳去痰薬は、咳を鎮める、痰の切れを良くする、また、喘息症状を和らげることを目的とする医薬品の総称である。

d 咳は、気管や気管支に何らかの異変が起こったときに、その刺激が中枢神経系に伝わり、小脳にある咳嗽中枢の働きによって引き起こされる反応である。

    a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 正 正 正 正
5 誤 正 誤 正

鎮咳去痰薬に関する問題。

a 正しい。
b 正しい。
c 正しい。
d 誤り。×小脳→〇延髄。延髄に咳嗽中枢がある。
 
正答・・・1

問69 次の咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤のうち、構成生薬としてカンゾウを含まないものはどれか。

1 半夏厚朴湯 
2 柴朴湯  
3 麦門冬湯 
4 麻杏甘石湯 
5 神秘湯

毎年出題されている咳の漢方処方製剤に関する問題。
今年はカンゾウ(甘草)の有無を問うパターンだが、このタイプの問題では以下の3つの漢方製剤が良く問われる。
 
半夏厚朴湯(咽喉・食道部に異物感、のどにつかえ感)
呉茱萸湯(ごしゅゆとう・頭痛)
茵蔯蒿湯(いんちんこうとう・便秘するものの蕁麻疹・口内炎・皮膚の痒み)

特に上記2つは過去問で頻出の為、絶対に落とせない問題。
詳しくはカンゾウ(甘草)に関する出題ポイントを参照。
  
正答・・・1

問70 口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a うがい薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多く、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。

b 口内炎などにより口腔内にひどいただれがある人では、刺激感等が現れやすいほか、循環血流中への移行による全身的な影響も生じやすくなる。

c トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が早く体内に行き渡るよう、噛み砕いて使用す る。

d 噴射式の液剤は、口腔の奥まで届くよう、息を吸いながら噴射して使用する。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する問題。
これは常識的に判断できたでしょう。

a 正しい。
b 正しい。
c 誤り。口腔内及び咽頭部において局所的に作用させるため、口中で噛まずにゆっくり溶かすように使用する。なお、良く出題されるトローチの成分としては殺菌消毒成分のセチルピリジニウム塩化物がある。


正答・・・1