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問71 胃の薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 胆汁末は、肝臓の働きを高める作用もあるとされるが、肝臓病の診断を受けた人ではかえって症状を悪化させるおそれがある。

b 制酸成分は、かぜ薬等でも配合されていることが多く、併用によって制酸作用が強くなりすぎる可能性があるほか、高マグネシウム血症等を生じるおそれがある。

c オウバクが配合された散剤は、苦味が強いので、オブラートに包んで服用するとよい。

d スクラルファートは、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的として用いられる。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、d) 5(c、d)

胃の薬の配合成分に関する問題。

a 正しい。
b 正しい。
c 誤り。オウバクのような生薬成分を含む健胃薬は、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法では効果が期待できず、適当ではない。 (香りも重要な薬効の一つである)
d 誤り。これはいわゆる「消化剤」に関する内容。スクラルファートは頻出の胃粘膜保護・修復成分。

正答・・・1

問72 腸の薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a ケツメイシは、マメ科のエビスグサ又はカッシア・トーラの種子を基原とする生薬で、 整腸、腹部膨満感等に用いられる。

b 次硝酸ビスマスは、牛乳に含まれるタンパク質成分であるため、牛乳にアレルギーのある人では使用を避ける必要がある。

c ビフィズス菌、乳酸菌等の生菌成分は、腸内細菌のバランスを整えることを目的として用いられる。

d マルツエキスは、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、d) 5(c、d)

腸の薬の配合成分に関する問題。

a 正しい。ケツメイシは生薬の中でも出題頻度は高め。憶えるしかない。
b 誤り。この試験で「牛乳アレルギーでは使用を避ける」とくれば、止瀉薬のタンニン酸アルブミンがすぐに思いつくように。次硝酸ビスマス、次没食子酸ビスマス等のビスマスを含む成分については、長期連用した場合の精神神経症状(不安、記憶力減退、注意力低下、頭痛等)の報告(海外)について問われる場合がある。
c 正しい。
d 誤り。マルツエキスは乳幼児受けの便秘薬として知られる。

正答・・・2

問73 腸の薬の配合成分とその作用に関する組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。

配合成分 作用
a タンニン酸ベルベリン ―――――――――――――― 瀉下
b ヒマシ油 ―――――――――――――――――――― 止瀉
c ロペラミド塩酸塩 ―――――――――――――――― 止瀉
d ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)―― 瀉下

    a b c d
1 誤 誤 誤 正
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 正 正 正 誤

腸の薬の配合成分に関する問題。幅広い知識が求められるが、この位は正答できるように。

a 誤り。タンニン酸ベルベリンは腸内殺菌成分。細菌感染による下痢の症状を鎮める(止瀉)。
b 誤り。ヒマシ油は小腸刺激性瀉下成分。今回は出題されていないが、駆虫薬に関する問題で良く登場する。現在殆ど用いられていないが、当試験では良く登場する。
c 正しい。ロペラミド塩酸塩は代表的な止瀉成分。代表品は「トメダイン」
d 正しい。ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)は糞便中の水分量を増して柔らかくすることで瀉下作用が期待される。

正答・・・4

問74 瀉下薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a センナは、流産・早産を誘発するおそれがある。

b ダイオウは、吸収された成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を生じさせるおそれがある。

c 硫酸マグネシウムは、腎臓病の診断を受けた人では、高マグネシウム血症を生じさせるおそれがある。

d ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示すようになる。

    a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 誤 誤
3 誤 正 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 正 正 正 正

腸の薬の配合成分に関する問題。
 
a 正しい。センナ及びセンノシドが配合された瀉下薬は、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける。 b 正しい。ダイオウ(大黄)中にもセンノシドが含まれている。
c 正しい。酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムに関しても同様である。
d 正しい。ピコスルファートナトリウムに関する内容である。
 
正答・・・5

問75 胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a オキセサゼインは、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。

b パパべリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされる。

c 抗コリン成分が配合された医薬品を使用した後は、重大な事故につながるおそれがあるため、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。

d ロートエキスは、吸収された成分が母乳中に移行することはない。

    a b c d
1 誤 誤 正 正
2 正 誤 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 正 正 正 誤
5 誤 正 誤 正

胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する問題。

a 正しい。オキセサゼインは局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされている。OTCでは「サクロンQ」ぐらい。妊婦又は妊娠していると思われる女性、15歳未満の小児では使用を避けることも合わせて押さえておきたい。
b 正しい。パパベリン塩酸塩については「抗コリン成分と異なり胃液分泌を抑える作用は見出されない」も良く問われる。
c 正しい。
d 誤り。ロートエキスの母乳中への移行は頻出。成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる (頻脈)おそれがあり、授乳中は使用を避ける。「除脈」でひっかけ問題の場合もあるので注意。
  
正答・・・4

問76 浣腸薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 繰り返し使用すると直腸の感受性が高まり効果が強くなる。

b 便秘については、生活習慣の改善が図られることが重要であり、浣腸薬の使用は一時的なものにとどめるべきである。

c 半量等を使用した注入剤は、残量を冷所で保存すれば、感染のおそれもなく再利用することができる。

d 注入剤は、薬液を注入した後すぐに排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分得られないことから、便意が強まるまでしばらく我慢する。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

浣腸薬に関する問題。

a 誤り。
b 正しい。
c 誤り。これは衛生面において、常識的におかしいとわかるでしょう。
d 正しい。

正答・・・4

問77 強心薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、有効域が比較的狭く、一般用医薬品では1日用量が5mg以下となるよう用法・用量が定められている。

b ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。

c ロクジョウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる作用があるとされる。

d リュウノウは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。

a b c d
1 正 正 正 正
2 正 誤 正 誤
3 正 正 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 正 誤 誤

強心薬に関する問題。具体的な製品として「救心」や「六神丸」に配合されている成分に関する問題。

a 正しい。センソ(蟾酥)はヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬。微量で強い強心作用を示し、一般用医薬品での「1日用量5mg 以下」については数字も押さえておく。
b 正しい。ゴオウ(牛黄)に関する内容。
c 誤り。これはロクジョウ(鹿茸)ではなく、ジャコウ(麝香)に関する内容。ロクジョウは、シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬。昨年は雄・雌を入れ替えたひっかけ問題があったので注意を。
d 誤り。

正答・・・3

問78 コレステロール及びリポタンパク質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 高密度リポタンパク質(HDL)は、コレステロールを肝臓から末梢組織へと運ぶリポタンパク質である。

b コレステロールは水に溶けやすい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。

c コレステロールは細胞の構成成分で、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質である。

d 血漿中のリポタンパク質のバランスの乱れは、生活習慣病を生じる以前の段階では自覚症状を伴うことが多い。

    a b c d
1 正 正 正 正
2 正 正 誤 正
3 誤 誤 誤 正
4 誤 誤 正 誤
5 正 誤 正 誤

コレステロールに関する問題。

a 誤り。×HDL→〇LDL(いわゆる悪玉)
b 誤り。コレステロールは水に溶けにくい物質である。後半部分の説明は正しい。
c 正しい。
d 誤り。生活習慣病を生じる以前の段階では自覚症状を 伴うものでない。
 
正答・・・4

問79 高コレステロール改善薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。

b ビタミンEは、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられる。

c リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなった場合は、使用を中止する必要がある。

d パンテチンは、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きを期待して用いられる。

    a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 正 誤 誤 正

高コレステロール改善薬に関する問題。

a 正しい。
b 正しい。ビタミンEに関する内容。
c 誤り。尿が黄色くなるのは副作用等の異常ではない。栄養ドリンクには心配ないことについて記載されている。

d 誤り。パンテチンはLDL等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めてHDL産生を高める作用があるとされる。
 
正答・・・1

問80 循環器用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a コウカは、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。

b ヘプロニカートは、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働き、別名コエンザイムQ10とも呼ばれる。

c ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。

d 七物降下湯は、体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)に適すとされる。

    a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 正 誤 正

循環器用薬に関する問題

a 正しい。コウカ(紅花)に関する内容。
b 誤り。これはすぐに気付きたい。別名コエンザイムQ10とくればユビデカレノン
c 正しい。ルチンは割と出題される。
d 正しい。七物降下湯に関する内容。昨年に続き出題された。
 
正答・・・2