問28(小児鎮静薬)問30(鎮咳去痰薬)は迷う。

問21
かぜ及びかぜ薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a かぜとよく似た症状が現れる疾患は多数あり、急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。

b かぜの約8割は細菌の感染が原因であるが、それ以外にウイルス(ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスなど)の感染がある。

c かぜであるからといって必ずしもかぜ薬(総合感冒薬)を選択するのが最適とは限らない。発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、症状を効果的に緩和させるため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎を緩和させる薬などを選択することが望ましい。

d かぜ薬は、細菌やウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除くことにより、咳や発熱などの諸症状の緩和を図るものである。

1(a、c) 2(b、c) 3(b、d) 4(a、d)

かぜに関する問題。例年どおりサービス問題です。

a 正しい。
b 誤り。×細菌→○ウイルス
c 正しい。
d 誤り。いわゆる市販のかぜ薬は、あくまでかぜの諸症状を緩和するためのものであり、ウイルスや細菌自体の増殖を抑える働きはない。

正答・・・1


問22
かぜ薬の配合成分とその成分を配合する目的との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

(配合成分) (配合目的)
a ブロムヘキシン塩酸塩 - 発熱を鎮め、痛みを和らげる。
b メキタジン - くしゃみや鼻汁を抑える。
c ノスカピン - 咳を抑える。
d トラネキサム酸 - 炎症による腫れを和らげる。

  a b c d
1 誤 誤 正 正
2 正 誤 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 正 正 正 誤
5 誤 正 正 正

かぜ薬の配合成分に関する問題。この程度なら容易に判断できるように。

a 誤り。ブロムヘキシン塩酸塩は去痰成分。昨年に続き出題されています。
↓ブロムヘキシン塩酸塩配合の総合感冒薬(dのトラネキサム酸も配合されている)

b 正しい。メキタジンは抗ヒスタミン成分。あまり市販薬では見かけない成分だが出題率は高め。
c 正しい。ノスカピンは非麻薬性鎮咳成分。市販薬でも良く見かける成分。
d 正しい。トラネキサム酸は抗炎症成分。市販薬では「喉の痛み・はれ」向けの製品に良く配合されている。
 
正答・・・5

問23
解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 解熱鎮痛薬の使用は、発熱や痛みを一時的に抑える対症療法であって、疾病の原因を根本的に解消するものではない。

b 解熱鎮痛薬の連用により頭痛が常態化することがあるので注意を要する。また、解熱鎮痛薬を使用したときは症状が治まるものの、しばらくすると頭痛が再発し、解熱鎮痛薬が常時手放せないような場合には、薬物依存が形成されている可能性も考えられる。

c 一般用医薬品の解熱鎮痛薬は、複数の有効成分が配合されている製品が多く、他の解熱鎮痛薬やかぜ薬、鎮静薬等が併用されると、同じ成分又は同種の作用を持つ成分が重複して、効き目が強く現れすぎたり、副作用が起こりやすくなったりするおそれがある。

d 解熱鎮痛成分によって、解熱、鎮痛、抗炎症のいずれの作用が中心的となるかなどの性質が異なる。

  a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正

解熱鎮痛薬に関する問題。dが正答できるかの分かれ目。

a 正しい。
b 正しい。
c 正しい。
d 正しい。
 
正答・・・5

問24
解熱鎮痛薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a アスピリン(アスピリンアルミニウムを含む。)及びサザピリンは、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。

b アセトアミノフェンは内服薬のほか、専ら小児の解熱に用いる坐薬に配合されることもあるが、内服薬と坐薬は作用部位が異なるため併用しても影響し合うことはない。

c イブプロフェンは、解熱鎮痛成分(生薬成分を除く。)による胃腸障害を低減させることを目的として、配合されている場合がある。

d エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強いため、作用の仕組みの違いによる相乗効果を期待して、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多い。

1(a、c) 2(b、c) 3(b、d) 4(a、d)

解熱鎮痛薬に関する問題。基本的知識ばかりなので絶対に落とせないレベル。

a 正しい。アスピリンサザピリンに関する頻出ポイントである。
b 誤り。
c 誤り。
d 正しい。

正答・・・4

問25
鎮暈薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。

b 脳への抑制作用により、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として、ジプロフィリンなどのキサンチン系と呼ばれる成分が配合されている場合がある。

c 乗物酔いの発現には不安や緊張などの心理的な要因による影響も大きく、それらを和らげることを目的として、ブロムワレリル尿素(ブロモバレリル尿素)が配合されている場合がある。

d スコポラミン臭化水素酸塩は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分である。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

鎮暈薬(乗り物酔い防止薬)に関する問題。aの判断ができなくても、頻出のc、dの判断がつけば正答できる。
 
a 正しい。
b 誤り。
c 正しい。
d 誤り。度々登場しているひっかけ問題。×抗ヒスタミン成分→〇抗コリン成分
 
正答・・・2

問26
眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に用いられるものであり、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人を対象とするものではない。

b アリルイソプロピルアセチル尿素は、脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用があり、少量でも眠気を催しやすい。

c 体力中等度以上で精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に適する漢方処方製剤として麻黄湯がある。

d ジフェンヒドラミン塩酸塩は、睡眠改善薬として、15歳未満の小児にも安心して使用できる。

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤

眠気を催す薬に関する問題。

a 正しい。
b 正しい。なお、アリルイソプロピルアセチル尿素は頭痛薬にも鎮静補助の目的で良く配合されている。

c 誤り。これは柴胡加竜骨牡蠣湯に関する内容。
d 誤り。

正答・・・1

問27
カフェインに関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1 カフェインには、心筋を興奮させる作用もあり、副作用として動悸が現れることがある。

2 カフェインは、作用が弱いため、反復摂取により依存を形成することはない。

3 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量は500mgが上限とされている。

4 授乳中の女性が大量のカフェインを摂取したり、カフェインを連用したりした場合には、乳児の体内にカフェインが蓄積して、頻脈や不眠等を引き起こす可能性がある。

眠気防止薬としても使用されるカフェインに関する問題。
手引では、カフェインの働きとして「脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果がある」と書かれている。

a 正しい。
b 誤り。
c 正しい。眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量200mg、1日摂取量は500mg が上限とされている。(数値の穴埋めも出題されたことがあるので、数値も憶えておく)
d 正しい。

正答・・・2

問28
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合生薬等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a レイヨウカクは、ウシ科のサイカレイヨウ(高鼻レイヨウ)等の角を基原とする生薬で、緊張や興奮を鎮める作用等を期待して用いられる。

b 小児鎮静薬を一定期間又は一定回数服用させても症状の改善がみられない場合は、その他の原因(例えば、食事アレルギーやウイルス性胃腸炎など)に起因する可能性も考えられるので、漫然と使用を継続せず医療機関を受診させるなどの対応が必要である。

c 小児鎮静薬は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多い。

d ジンコウは、ジンチョウゲ科のジンコウ、その他同属植物の材、特にその辺材の材質中に黒色の樹脂が沈着した部分を採取したものを基原とする生薬で、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられる。

  a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正

小児鎮静薬に関する問題。これは迷う。
 
a 正しい。
b 正しい。
c 正しい。ある程度学習していないと迷う表現だが、手引きの記載どおり。その為、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがあるとされる。
d 正しい。ジンコウ(沈香)は小児鎮静薬の分野で登場する生薬。時折出題されている。

正答・・・5

問29
呼吸器官に作用する薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1 コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩は胃腸の運動を低下させる作用も示し、副作用として便秘が現れることがある。

2 マオウ(マオウ科のマオウ、チュウマオウ又はエフェドラ・エクイセチナの地上茎を基原とする生薬)は、気管支拡張のほか、発汗抑制、尿量減少等の作用も示す。

3 中枢性の鎮咳作用を示す生薬成分として、ハンゲ(サトイモ科のカラスビシャクのコルク層を除いた塊茎を基原とする生薬)が配合されている場合もある。

4 口腔咽喉薬の効果を兼ねた鎮咳がい去痰たん薬のトローチ剤やドロップ剤では、セチルピリジニウム塩化物等の殺菌消毒成分が配合されている場合がある。

「呼吸器官」に作用する医薬品に関する問題。

1 正しい。麻薬性鎮咳成分のコデインリン酸塩ジヒドロコデインリン酸塩は超頻出。便秘の副作用以外にも色々出題ポイントがあるのでリンク記事で確認を。
2 誤り。×発汗抑制・尿量減少→〇発汗促進・尿量増加(利尿)。インフルエンザにも用いられる麻黄湯におけるマオウ(麻黄)の強い発汗作用を知っていれば判断できたはず。
3 正しい。
4 正しい。

正答・・・2

問30
鎮咳去痰薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させる成分として、ジプロフィリンがある。

b コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩は、妊娠中に摂取された場合、吸収された成分の一部が血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られている。

c キョウニンはオオバコ科のオオバコの花期の全草を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。

d 甘草湯のエキス製剤は乳幼児にも使用されることがあるが、その場合、体格の個人差から体重あたりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあり、特に留意される必要がある。

  a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正

鎮咳去痰薬に関する問題。これも迷いやすい。
 
a 正しい。ジプロフィリンは気管支拡張成分。
b 正しい。
c 誤り。
d 正しい。

正答・・・5