問52 ビタミンB群が詳しく問われると難しい。

問51
ニコチン及びニコチンを有効成分とする禁煙補助剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1 禁煙に伴うイライラ感、集中困難、落ち着かないなどのニコチン離脱症状は、通常、禁煙開始から1~2週間の間に起きることが多い。

2 ニコチンは、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。

3 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が促進されるため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。

4 ニコチンは、脳の情動を司る部位に働いて覚醒、リラックス効果などをもたらす。

禁煙補助剤(ニコチン置換療法)に関する問題。

1 正しい。
2 正しい。
3 誤り。口腔内が酸性になると、ニコチンの吸収が低下する。
4 正しい。

正答・・・3

問52
ビタミン成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギーの産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。

b ビタミンB6は、シアノコバラミンとして、ビタミン主薬製剤、貧血用薬等に配合されている。

c ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。

d ビタミンEは、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。

  a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正

ビタミン成分に関する問題。
憶えにくいビタミンB群が問われると難易度が高くなる。

a 正しい。ビタミンB1(チアミン、フルスルチアミン)に関する内容。
b 誤り。これはビタミンB12に関する内容。
c 正しい。ビタミンDは「骨のビタミン」。ビタミンの中では特徴は憶えやすい。
d 誤り。これはビタミンB6(ピリドキサール、ピリドキシン)に関する内容。
 
正答・・・4

問53
次の1~5で示されるビタミン成分のうち、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素で、欠乏すると夜盲症(とり目)が起こる可能性の高いものはどれか。

1 ビタミンA
2 ビタミンB2
3 ビタミンB12
4 ビタミンC
5 ビタミンD

ビタミン成分に関する問題。
これはサービス問題と言って良いでしょう。夜盲症(とり目)とくればビタミンA(レチノール)。
ビタミンAは「夜間視力の維持」や「皮膚や粘膜の機能を正常に保つ」為に必要なビタミン。他に出題ポイントとして、「一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量は4000国際単位が上限」がある。
  
正答・・・1

問54
滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a グルクロノラクトンは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける作用がある。

b ガンマ-オリザノールは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分である。

c カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素であり、筋肉の収縮、血液凝固、神経機能にも関与する。

d システインは、生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤

滋養強壮保健薬に関する問題。

a 誤り。これはヘスペリジン(ビタミンP)に関する内容。ビタミンCの吸収を助ける作用や抗酸化作用、血管強化作用等があるとされ、滋養強壮保健薬や、ベンザブロックシリーズ等のかぜ薬に配合されている。グルクロノラクトンは、栄養ドリンク・グロンサンの主成分として知られる。肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあるとされ、疲労時の栄養補給等を目的として配合される。
b 正しい。
c 正しい。
d 誤り。これはアスパラギン酸ナトリウムに関する内容。システインはアミノ酸の1種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えたり、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す作用があるとされる。「ハイチオール」「トランシーノ」ブランド等の、いわゆるシミ・そばかす向けの医薬品にビタミンCと一緒に配合されている。
 
正答・・・2

問55
歯痛薬又は歯槽膿漏薬の配合成分とその成分を配合する目的との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

(配合成分) (配合目的)
a ジブカイン塩酸塩 - 齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑える。
b グリチルレチン酸 - 歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める。
c カルバゾクロム - 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える。
d アラントイン - 炎症を起こした歯周組織の修復を促す。

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤

歯痛薬、歯槽膿漏薬に関する問題。

a 誤り。ジブカイン塩酸塩は局所麻酔成分。知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める。
b 誤り。グリチルレチン酸は抗炎症成分。歯周組織の炎症を抑える。
c 正しい。歯槽膿漏薬で止血成分としてはカルバゾクロム(医療用ではアドナとして知られる)が使用されることがある。
d 正しい。アラントインは組織修復成分。
 
正答・・・3

問56
漢方及び漢方薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。

b 漢方薬は作用が穏やかなため、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用は起こらない。

c 一般用医薬品の効能効果において、漢方独自の病態認識で言う「脾胃虚弱」は「いらいらして落ち着きのないもの」などと表現される。

d 漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。

1(a、c) 2(b、c) 3(b、d) 4(a、d)

漢方薬に関する問題。
cの五臓の病態については、今まであまり問われていなかった内容です。
 
a 正しい。これは頻出の内容。漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合(実際殆どないが)であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないことになっている。
b 誤り。重篤な副作用がおきる場合もある。
c 誤り。漢方でいう「脾胃虚弱」は「胃腸虚弱で」と表現される。「肝陽上亢」のような肝の失調状態への適応には「いらいらして落ち着きのないもの」などと表現される。
d 正しい。

正答・・・4

問57
第1欄の記述は、マオウを含む漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤は第2欄のどれか。

第1欄
体力が充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、発汗傾向の著しい人では、激しい腹痛に伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

第2欄
1 黄連解毒湯
2 防風通聖散
3 清上防風湯
4 防已黄耆湯
5 大柴胡湯

マオウ(麻黄)を含む漢方処方製剤に関する問題。
これは容易に判断できるように。「腹部に皮下脂肪が多く・・」「肥満症」のキーワードから防風通聖散を選ぶ。
防已黄耆湯大柴胡湯も肥満に関連する分野で登場するが、防已黄耆湯は「水ぶとり・多汗症・肥満に伴う関節痛」、大柴胡湯は「常習便秘・高血圧や肥満に伴う肩こり」等で有無で鑑別する。
正答・・・2

問58
生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a ブシは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。

b カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。

c レンギョウは、セリ科のミシマサイコの根を基原とする生薬で、抗炎症、鎮痛等の作用を期待して用いられる。

d ブクリョウは、バラ科のサンザシ又はオオミサンザシの偽果をそのまま、又は縦切若しくは横切したものを基原とする生薬で、健胃、消化促進等の作用を期待して用いられる。

  a b c d
1 誤 誤 正 正
2 正 誤 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 正 正 正 誤
5 誤 正 正 正

生薬成分に関する問題。
この位の生薬問題は容易に正答できるように。どれも良く出題されている生薬。

a 正しい。ブシ(附子)は「トリカブト」が重要なヒントとなる。
b 正しい。カッコン(葛根)を含む代表漢方薬は葛根湯。初期の風邪以外にも、肩こり・頭痛の鎮痛にも用いられる。
c 誤り。「セリ科のミシマサイコの根」とくればサイコ(柴胡)。
d 誤り。ブクリョウ(茯苓)ときたらサルノコシカケ科のマツホドの菌核。
 
正答・・・3

問59
衛生害虫と防除に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a ゴキブリの卵は、医薬品の成分が浸透しやすく、燻蒸処理を行うのが効果的とされている。

b イエダニは、吸血によって皮膚に発疹や痒みを引き起こすほか、日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱等の重篤な病気を媒介する。

c 有機リン系殺虫成分の殺虫作用は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と可逆的に結合してその働きを阻害することによる。

d シラミの防除には、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられるが、フェノトリンにはシラミの刺咬による痒みや腫れ等の症状を和らげる作用はない。

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤

殺虫成分に関する問題。この分野はマイナーな成分が問われると難問になりがちだが、この程度の問題は容易に解けるように。bは知らなくても正答できる。
 
a 誤り。ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しない殻で覆われているため、 燻蒸処理では殺虫効果を示さない。そのため3週間位後に、もう一度燻蒸処理を行い、孵化した幼虫を駆除する必要がある。
b 誤り。これは知らなくてもしょうがない。手引によると、イエダニは「発疹熱などのリケッチア、ペストなどを媒介する」とされる。
c 誤り。有機リン系のアセチルコリンエステラーゼ阻害作用は×可逆的→○不可逆的。有機リン系の殺虫成分としてはバポナプレートが代表例。

これに加えて、プロポクスルに代表されるカーバメイト系殺虫成分、メトキサジアゾン(バルサン)に代表されるオキサジアゾール系殺虫成分は、アセチルコリンエステラーゼの阻害作用を示すが、有機リン系殺虫成分と異なり、アセチルコリンエステラーゼとの結合は可逆的であるので、セットで憶えておくように。詳しくは殺虫成分の出題ポイントを参照。
d 正しい。殺虫剤の中でもシラミ駆除に用いるフェノトリンは頻出。
アマゾンサイト↓
 

正答・・・4

問60
一般用検査薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1 検体中に対象物質が存在しているにもかかわらず、その濃度が検出感度以下であったり、検出反応を妨害する他の物質の影響等によって、検査結果が陰性となった場合を擬陰性という。

2 一般的な妊娠検査薬の検査は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降が推奨されている。

3 尿糖・尿タンパク同時検査の場合、早朝尿(起床直後の尿)を検体とするが、尿糖が検出された場合には、食後(2~3時間)の尿について改めて検査して判断する必要がある。

4 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものであり、温度の影響を受けることがあるため、冷蔵庫内で保管するのが望ましい。

一般用検査薬に関する問題。
尿糖・尿タンパク検査薬妊娠検査薬の複合タイプだが、難易度は低い。

1 正しい。
2 正しい。
3 正しい。
4 誤り。冷蔵庫内や高温になるところでの保管は不適。
 
正答・・・4