問76(婦人薬)は迷う。

【問71】 口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。

b トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、噛み砕いてから飲み込んで使用する。

c 炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して、クロルヘキシジン塩酸塩が配合されている場合がある。

  a b c
1 誤 誤 正
2 正 誤 誤
3 誤 正 誤
4 正 正 正

口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する問題。

a 正しい。常識的にわかるでしょう。
b 誤り。
c 誤り。クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分である。粘膜組織の修復成分としてはアズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が知られる。

  
正答・・・2

【問72】 強心薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 1日用量中センソ5mg を超えて含有する医薬品は劇薬に指定されている。

b キキョウやボタンピは、心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して用いられる。

c ロクジョウは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示す。

d ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。

  a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 誤 正 誤
5 正 誤 正 正

強心薬に関する問題。具体的な製品として「救心」や「六神丸」に関するものである。

a 正しい。。センソ(蟾酥)はヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬。微量で強い強心作用を示し、一般用医薬品では「1日用量5mg 以下」に用法用量が設定されている。
b 誤り。
c 誤り。これはセンソに関する内容。ロクジョウ(鹿茸)は、シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカののまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬。どちらも強心作用があるとされる。
d 正しい。ジャコウ(麝香)に関する内容。

正答・・・3

【問73】 口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。

b 口腔咽喉薬は、口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるため、全身的な影響はない。

c トラネキサム酸は、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮める目的として用いられる。

d ヨウ素系殺菌消毒成分が配合されたものでは、まれにショック(アナフィラキシー)、アナフィラキシー様症状のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 正 誤 正
3 誤 誤 誤 正
4 誤 誤 正 誤
5 正 誤 正 正

口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する問題。

a 正しい。
b 誤り。断定的な日本語ですぐに誤りと気付きたい。例えば後述のヨウ素系殺菌消毒成分によるヨウ素の過剰摂取で全身的な影響を及ぼす可能性がある、
c 正しい。トラネキサム酸に関する内容。
d 正しい。

正答・・・5

【問74】 血中コレステロール及び高コレステロール改善薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として使用される医薬品である。

b コレステロールの産生及び代謝は、主として腎臓で行われる。

c リポタンパク質は比重によっていくつかの種類に分類されるが、そのうち高密度リポタンパク質(HDL)は、コレステロールを腎臓から末梢組織へ運ぶリポタンパク質である。

d 医療機関で測定する検査値として、HDLが 140 mg/dL 以上、低密度リポタンパク質(LDL)が 40 mg/dL 未満、中性脂肪が 150 mg/dL 以上のいずれかである状態を、脂質異常症という。

  a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 正 正 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 誤 誤 誤
5 正 誤 正 誤

市販薬としては殆ど存在感のない高コレステロール改善薬に関する問題。
LDLとHDLの違いは容易に判断できるように。

a 正しい。
b 誤り。×腎臓→〇肝臓
c 誤り。高密度リポタンパク質(HDL)は、末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へと運ぶリポタンパク質(いわゆる善玉コレステロール)。一方で、いわゆる悪玉コレステロールと呼ばれる低密度リポタンパク質(LDL)は、コレステロールを肝臓から末梢組織へと運ぶリポタンパク質。
d 誤り。LDLとHDLが逆になっている。

正答・・・3

【問75】 貧血と貧血用薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 鉄分の摂取不足が生じた場合、直ちにヘモグロビン量が減少し、貧血の症状が現れる。

b 鉄製剤を服用すると、便が黒くなることがある。

c 骨髄での造血機能を高める目的で、貧血用薬に硫酸コバルトが配合されている場合がある。

d ビタミンC(アスコルビン酸等)は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。

  a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 正
5 誤 正 正 誤

貧血と貧血用薬及びその成分に関する問題。

a 誤り。鉄分の摂取不足を生じても、初期には貯蔵鉄(肝臓などに蓄えられている鉄)や血清鉄(ヘモグロビンを産生するために、貯蔵鉄が赤血球へと運ばれている状態)が減少するのみでヘモグロビン量自体は変化せず、ただちに貧血の症状は現れない。(手引きより)
b 正しい。
c 正しい。
d 正しい。実際に、鉄剤と一緒にビタミンCが配合されている製品がある。

正答・・・4

【問76】 婦人薬に含まれる成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 女性ホルモン成分を長期連用することにより血栓症を生じるおそれがあり、また、乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性もあるため、定期的な検診を受けるなどの対応が必要である。

b 鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して、サフラン、コウブシが配合されている場合がある。

c 利尿作用を期待して、カノコソウが配合されている場合がある。

d 胃腸症状に対する効果を期待して、オウレン、ソウジュツが配合されている場合がある。

  a b c d
1 誤 誤 正 正
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 正 正 正 正

婦人薬に含まれる成分に関する問題。カノコソウの知識が求められ迷ったでしょう。

a 正しい。
b 正しい。なお、サフランは高貴薬としても知られている。
c 誤り。カノコソウは鎮静作用が期待される生薬。直前期の方は、わからなくても気にせずに。
d 正しい。

正答・・・2

【問77】 アレルギーの症状及び内服アレルギー用薬に含まれる成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識したヒスタミンによって、肥満細胞が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質である免疫グロブリンが遊離する。

b ジフェンヒドラミン塩酸塩は、ヒスタミンの働きを抑える作用により、蕁麻疹や鼻炎等に用いられる。

c 皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸が配合されている場合がある。

  a b c
1 誤 誤 正
2 正 正 誤
3 正 誤 誤
4 誤 正 正
5 正 正 正

アレルギーの症状及び内服アレルギー用薬に含まれる成分に関する問題。

a 誤り。免疫グロブリンとヒスタミンが入れ替わっている。免疫グロブリンの刺激により肥満細胞からヒスタミンが遊離する。
b 正しい。ジフェンヒドラミン塩酸塩は代表的な抗ヒスタミン薬。睡眠改善薬にも応用されていることも押さえておこう。
c 正しい。グリチルリチン酸は抗炎症成分。
  
正答・・・4
【問78】 次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。

体力中等度以上で口渇があり、尿量少なく、便秘するものの蕁麻疹 、口内炎、皮膚の痒みに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

1 茵蔯蒿湯
2 十味敗毒湯 
3 消風散
4 当帰飲子 
5 荊芥連翹湯 

漢方処方製剤に関する問題。これは中途半端な知識だと迷う。
茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)の特徴的なキーワードは「便秘するものの蕁麻疹・口内炎」。なお、カンゾウ(甘草)を含まない漢方製剤としても問われる事がある。
正答・・・1

【問79】 鼻に用いる薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬を過度に使用すると、鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。

b くしゃみや鼻汁等の症状の緩和を目的として、ケトチフェン等の抗ヒスタミン成分が配合されている場合がある。

c クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しても有効である。

d 鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、リドカイン、リドカイン塩酸塩等の局所麻酔成分が配合されている場合がある。

  a b c d
1 誤 誤 正 正
2 誤 正 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 正 正 正 正
5 正 正 誤 正

鼻に用いる薬に関する問題。

a 正しい。代表的な点鼻薬成分であるナファゾリンの記事も参照を。
b 正しい。ケトチフェンは「ザジテン」ブランドで知られる抗ヒスタミン成分。
c 誤り。クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示すが、アレルギー性では鼻炎や副鼻腔炎には無効とされる。(断定的な日本語だが「無効」で正しい)
他に出題ポイントして「通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合される」も合わせて押さえておこう、 
d 正しい。

正答・・・5

【問80】 一般用検査薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 検査に用いる検体は、尿、糞便、鼻汁、唾液、涙液など採取に際して侵襲(採血や穿刺等)のないものである。

b 検体中に存在しているにもかかわらず、その濃度が検出感度以下であったり、検出反応を妨害する他の物質の影響等によって、検査結果が陰性となった場合を擬陰性という。

c 尿糖・尿タンパク検査薬の結果により、直ちに疾患の有無や種類を判断することができる。

d 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。

  a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 正 正 誤
3 正 誤 正 正
4 正 正 誤 正
5 正 正 正 正

一般用検査薬(尿糖・尿タンパク検査薬妊娠検査薬)に関する問題。
 
a 正しい。
b 正しい。
c 誤り。そんなことはない。
d 正しい。

正答・・・4