平成27年度より受験資格が撤廃された為、普段実務に携わっていない学生等含め、だれでも受験・資格取得できるようになります。

一方で、平成24年より「登録販売者の外部継続研修」の義務化が行われていますが、これから資格取得を考えている方で、しばらく資格を直接活用する予定のない方は

①「合格後、研修を受けていないと資格が失効してまうのでは?」
②「研修に多額の費用、つまり資格の維持コストがかかるのでは?」

と思い、心配されている方もいるかもしれません。(実際、一部の文系資格では一定時間以上の講習義務等、更新条件がある場合がある。)

しかし、「登録販売者の外部継続研修」の義務とは、一般用医薬品販売業者等(大雑把に言うと会社、経営者)に対する義務であり、登録販売者の質の向上を図るため、登録販売者業務への従事者に対し、社内研修に加え、外部の研修機関が行う研修も受けさせなさいというものです。(なお、令和4年に登録販売者の外部研修の規定が改定され、明確に義務化されました。)

登録販売者に対する研修の実施について令和4年登録販売者研修通知

ですので、個人で資格合格後、実務についていない人は、外部継続研修を受けていなくても、現状問題ありません。(但し、常に制度が今後変わる可能性があるので、最新の情報入手は心がけてください。)

その後、実際に一般用医薬品の販売に従事する場合は、勤務する店舗を管轄する保健所へ販売従事登録を行う必要があります。この販売従事登録を行い初めて、登録販売者して勤務することが出来ます。

なお、研修時間は1年間に、最低12時間以上を定期的かつ継続的に行うこととなっています。
但し、制度が始まった当初から、特に罰則規定がある訳でもなく、実際各企業での実施状況も不透明のようです。
ただ、令和4年の規定改訂がありましたので、今後行政側の監視も厳しくなるかもません・・・

なお、コロナ禍以前は、計12時間以上の研修のうち、6時間以上は集合研修(会場に集まって受講)で行うことが必須でしたが、コロナ禍において全てオンラインやe-ラーニング形式での受講が時限的に認められるようになりました。

そして、コロナ禍以降もe-ラーニング形式での受講が容認されており、現在はそのままe-ラーニング形式での受講が主流となっています。

研修内容の質や内容、講師のセンスも実施機関により様々でしょうが、基本的にどの研修も個人でも申込可能で、12時間の研修費用の相場は2,000円程度で比較的安価ですし、無料で実施しているものもあります。
(なお、令和4年の規定改訂により、「会場借料、教材費、講師謝金等実際に研修を行うに当たり必要な経費を合算し・・」と記載されており、基本的に営利目的の受講料は設定できません。)

なお、当サイトの管理人も、個人参加者は無料の外部継続研修を運営していますので、現在、直接医薬品販売には従事しておらず、受講義務のない方も、興味がある人は、自分への投資で参加しても良いでしょう。

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