令和5年度の過去問解説(南関東、東海北陸、関西)です。最新年度の過去問解説はこちら。

令和5年 千葉県(東京都・神奈川・埼玉)2023年9月10日(日)実施

例年通りに東京都と南関東(千葉・神奈川・埼玉)で同一問題・同日実施でした。
合格率は東京都44.0%、千葉県43.2%、神奈川県47.5%、埼玉県45.3%と、軒並み数%上昇しています。

講評(クリック)
難易度としては、前年よりも易しくなった印象で、これまでの過去問を踏襲した内容が多く、過去問を利用した学習が有効です。
なお、第3章については、生薬知識を問う問題は難易度は高くなりますが、全般的には標準レベルの問題が多く、生薬対策の学習をある程度割り切っても、7割以上の正答は十分狙えます。

また、第4章については最近の改訂点から、課徴金制度(問58)が出題され、対応は難しかったでしょう。他に出題傾向の変化として、頻出の「濫用等の恐れのある医薬品」は出題されませんでした。一方で広告に関する問題が増えて計3題出題されています。

第5章についても、取り組みやすい問題が大部分ですが、小児五疳薬(問106)の名称での出題は珍しく、対応しづらかったでしょう。他に出題傾向の特徴としては、「企業からの副作用等報告」が引き続き出題されていますが、「医薬品PLセンター」の出題がありませんでした。

第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問1-10 問11-20
第2章 人体の働きと医薬品 問21-30 問31-40
第3章 主な医薬品とその作用 問61-70 問71-80 問81-90 問91-100             
第4章 薬事関係法規・制度 問41-50 問51-60
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 問101-110 問111-120

問題・解答は千葉県ホームページからPDFをダウンロード・印刷できます。

令和5年  愛知県(東海・北陸共通)2023年9月6日(水)実施

愛知、岐阜、静岡、三重、富山、石川(東海・北陸)同日実施。
合格率は、愛知県47.5%、岐阜県45.1%、三重県43.2%、富山県41.6%、石川県43.5%と、前年より数ポイント上昇しています。
当ブロックで最も受験生が多い愛知県でみると、合格率が前々年から59.1%⇒43.5%⇒47・5%と推移しています。

講評(クリック)
難易度としては、前年と同レベル~若干易しくなった印象です。
特に第5章については、近年出題割合が高い「「してはいけないこと」「相談すること」に登場する具体的成分について問われる問題が、前年8問⇒3問に大きく減少しており、特に第3章が苦手な受験生には取り組みやすかったでしょう。
なお、全般的にみても、新傾向の出題も少なく標準的なレベルの問題と言えます。その為、初めて取り組む過去問演習としても推奨できます。

第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問1-10 問11-20
第2章 人体の働きと医薬品 PM問1-10 PM問11-20
第3章 主な医薬品とその作用 問21-30 問31-40 問41-50 問51-60            
第4章 薬事関係法規・制度 PM問21-30 PM問31-40
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 PM問41-50   PM問51-60

問題・解答は愛知県ホームページよりダウンロード・印刷できます。

令和5年 関西広域連合  2023年8月27日(日)実施

例年同様、大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・和歌山県・徳島県での合同実施(関西広域連合)となりました。
合格率は前年よりもやや低下し、34.4%でした。(前年35.1%、前々年56.3%)
引き続き、全国的にも難易度の高い内容の出題となっています。

講評(クリック)
特に、第3章、4章では、新傾向の問題(会話形式)や、過去問対策だけでは対応が難しい問題が複数ありました。
令和4年度手引き改訂点からは、登録販売者の研修(問82)、専門医療機関連携連携薬局(問91)、課徴金制度(問96)等が出題されています。なお、問90(特定保健用食品の表示内容と保健機能成分の組合せ)は、難しい内容でしたが、今回は没問になっています。

第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問1-10 問11-20
第2章 人体の働きと医薬品 問61-70 問71-80
第3章 主な医薬品とその作用 問21-30 問31-40 問41-50 問51-60
第4章 薬事関係法規・制度 問81-90 問91-100
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 問101-110 問111-120

問題・解答は関西広域連合ホームページからPDFをダウンロード・印刷できます。

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