チュアブル錠とは、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤形であり、水なしでも服用できるタイプの薬です。
このチュアブル錠は、①薬を飲みこむのが苦手な小児用製剤に使われたり、②外出中でも水なしでも飲める、③大きな錠剤が飲み込みづらい高齢者でも飲みやすくなる、といったメリットがあります。
(なお、医療用では「口腔内崩壊錠」(OD錠)と言われる、唾液でサッと溶けて、水なしで飲め込めるタイプが主流です。)
初めて聞いた時は、??な名前ですが、語源が、英語のchew(噛み砕く)と、-able(~できる)からきていると言われば、納得できるでしょう。
例えば、医療用医薬品では、小児の気管支喘息の治療で使われる「キプレスチュアブル🄬」というのが代表的なチュアブル錠になります。
これには、小さな子供が、お菓子感覚で薬を飲めて、服用継続性を高めるコンセプトが込められているようです。
そして、一般用医薬品では、小児用から大人用まで、様々なチュアブル錠が販売されており、
〇太田胃酸チュアブル錠
〇パンシロンクールNOW(胃腸薬)
〇トラベルミンファミリー(乗り物酔い予防薬・5歳以上)
〇ハイシーL(ビタミン剤)
〇小児用バファリンチュアブル(解熱剤、3歳以上)
といった商品が販売されています。
個人的には、あまりチュアブル錠のメリットを感じる場面は少ないですが、酔い止め薬は、外出中にのむケースもあるので、チュアブル錠タイプがおすすめです。
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