末梢神経系(体性神経系と自律神経系)のまとめ(登録販売者試験)
ここでは、問題作成の手引きをもとに、出題ポイントをまとめています。
末梢神経系は、体性神経系(随意運動、知覚等)、自律神経系(呼吸や血液の循環等、生命や身体機能の維持のため無意識に働く)から構成される。なお、体性神経系は、自律神経系に比べ聞きなれない方も多いですが、いわゆる運動神経と呼ばれるものも該当します。
自律神経系は、交感神経系(神経伝達物質:ノルアドレナリン)
副交感神経系(神経伝達物質:アセチルコリン)から構成される。
・交感神経系:体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した態勢
・副交感神経:体が食事や休憩等の安息状態
効果を及ぼす臓器や器官(効果器)に対して、交感神経と副交感神経の二つの神経線維が支配している(自律神経の二重支配)。
通常、交感神経系と副交感神経系は、互いに拮抗して働き、一方が活発になっているときには他方は活動を抑制して、効果器を制御している。
効果器と、交感神経、副交感神経優位時の反応は、割と憶えやすいと思いますが、時々出題される汗腺とその交感神経線維の末端で放出される神経伝達物質の違い(全身に分布するエクリン線:アセチルコリン、局所に分布するアポクリン腺:ノルアドレナリン)は、しっかり押さえておきましょう。
(なお、アポクリン腺は体臭腺とも呼ばれ、脇の下以外にも、陰部や外耳道、肛門周囲、乳首などに分布し、かつてはフェロモンを分泌するような働きがあったのではと言われています。そのような異性を呼び寄せるような働きと、ノルアドレナリンを結びつけると覚えやすいかもしれません。)
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