テキストからじっくりやるか?過去問中心でいくか?

ここでは、具体的な学習の進め方(勉強方法)について考えてみます。(あくまで私見であることご了承ください)

資格試験の学習を進めていく際に、大きく分けて2タイプのやり方があります。

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①単元ごとにテキストを取り組んでから、演習問題・過去問を解いていく
②いきなり過去問を行い、ローリング作戦で繰り返す。

そこで「医薬品 登録販売者試験」に絞って考えると

①については、専門学校等での定められたカリキュラムで計画的な学習でき、経験豊富な講師による手助けがあればとても効果的です。
 
特に業界未経験者は、しっかりした知識を身につけるためにも、できれば①のような学習方法が理想です。

しかし、実際には就業しながら、すき間時間を利用して試験に挑む方が大部分でしょう。また試験内容のボリューム・レベルを考えれば、おそらく合格までの学習時間を短縮できる②のやり方が、忙しい方にとって現実的な学習方法になります。
 
だた、②の方法のつらい点は、最初は当然、知らない・わからない内容ばかりなので、2回分の過去問をこなすまでに、かなり苦痛を伴うことです。下手すると脱落してしまう可能性もあります。

しかし、頻出内容が毎年同じように問われる事が多い試験なので、参考書やインターネットを使い、なんとか過去問を2回分をこなせれば、3回目からは格段にスムーズに学習できます。

3回目からはもう、半分ぐらいの問題は知っている内容になっているはずです。

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具体的には、合格率の高い実施エリアの過去問を行ってから、順次合格率の低いエリアの過去問をこなしていくと良いでしょう。

もちろん、過去問演習を中心に行いながらも、参考書も活用し、うまく知識を網目状に繋げていくことも重要です。(例えば、安全性速報(ブルーレター)が登場したら、セットで緊急安全性情報(イエローレター)も一緒に学習する等)
 
そして、注意したい点として、第3章で満点を取ろうとしないことです。問題は決して満点を取らせないようになっている(はず)ので、必ず出題の手引きの「重箱の隅をつつくような」問題が出てきます。
(今まで何度も過去問解説を作成していますが、合格率の低い問題だと、今だに40問中、2,3問は正答がわからない場合があります。)

特に生薬や漢方薬については、現実的に全て憶えるのは無理があります。他にも、現在すでに役割を終えているような医薬品についても、あまり振り回されない方が良いでしょう。

もちろん時間に余裕があれば全てこなしていくこともアリですが、時間が限られる受験生は、とにかくメリハリをつける(出題頻度が高い問題対策を優先する)ことが重要です。

また、難易度変動のリスクヘッジとして不得意分野(章)をつくらないようにしてください。常に難易度は変動しているので、過去問の傾向からの油断は禁物です。決して「自分の受けるエリアの第○章は易しいから大丈夫だろう」と、手を抜かないようにしましょう。
 
なお、学習の壁にぶつかった時など、気分転換に「緩めの話題」も提供している、当サイトを利用していただくと幸いです。

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