ピコスルファートナトリウム(大腸刺激性瀉下成分)

医療用でも良く使用されている便秘薬。寝る前服用で、朝に効果期待 

ピコスルファートナトリウムは化学合成された大腸刺激性瀉下成分であり、便秘薬として使用されます。

その作用は、小腸で加水分解されずに大腸にそのまま移行し、大腸細菌叢由来のアリルスルファターゼにより加水分解され、活性体が大腸粘膜を刺激し、腸の蠕動運動を高めることで、排便を促すと言われています。

効果発現までの時間は、個人差や便秘具合にもよりますが、7~12時間です。

また、センノシド等、他の大腸刺激性成分に比較し、連用による耐性(効き目の低下)が起こりにくいと言われています。

医療用では「ラキソベロン」で広く知られている成分であり、便秘以外にも、大腸検査前に腸の中をきれいにする目的で使用される場合もあります。
錠剤タイプの他、高齢者施設などでは量を調節しやすい液状タイプも良く使われています。

一般用医薬品では、ビューラック・ソフト(皇漢堂)に単剤として含まれています。1回あたり2.5㎎~7.5㎎まで可能であり、医療用での通常量と同じ量で使用できます。

他にも、ビオフェルミン便秘薬には、整腸剤とともに配合されて使用されています。
なお、以前販売されていたコーラックソフトは2015.4現在発売されていないようです。(リコールの影響?)

一般用医薬品では、センナ(センノシド)や、ビサコジルを使用した製品の方が多いですが、医療用としての使用実績を踏まえると、特徴をおさえておきたい便秘薬です。

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