グリセリン(浣腸・保湿成分)

浣腸液の成分として知られている。即効性で効果は数分に

グリセリンは無色透明の粘性(ヌルッとしている)のあるアルコールです。医療用・一般用医薬品ともに浣腸液の成分として良く知られており、特に便が高く固まった時に用いられます。他に皮膚外用薬に保湿成分としても使われています。

なんとなく聞いたことがある名前という人も多いでしょうが、高校化学の「油脂」で必ず出てくる化合物と言われれば思い出す人も多いでしょう。また、硝酸との反応でニトログリセリンになることも教科書に出てきます。

CH2ーOH
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グリセリン浣腸120mL 

 

 

 

 

浣腸薬としての、作用機序は、直腸内への注入によって腸管壁の水分を吸収することで、刺激作用がはたらき腸管の蠕動を亢進させ、また、浸透作用により糞便を軟化、膨潤化させ、便の排泄を助けると考えられています。

市販薬としても、特に「イチジク浣腸」等の名称で昔から知られた薬ですが、「子供の頃に薬局で買って使ったことがある」という人も多いでしょう。そして、今でも高齢者が自身で使う為や、便秘した子供のために親御さんが購入していかれます。


初めて使用する購入者に対しては、手技に関するポイントが色々あるので、製品特徴を良く理解しておいた方が良い製品です。
医薬品販売に携わるなら、「百聞は一見にしかず」で、できれば自分で一度試してみるとよいでしょう。

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