ウフェナマート(非ステロイド外用薬)

数少ない非ステロイド外用薬。顔湿疹や、おむつかぶれにも。

ウフェナマートは、非ステロイドの抗炎症作用がある成分であり、外用薬として、軽度の湿疹や、肌あれ、おむつかぶれ、デリケートな顔等の皮膚症状・かゆみの軽減・緩和に使用されます。

日本のメーカーが開発した成分ですが、医療用医薬品としての発売は1982年からであり、その後スイッチ化されOTC医薬品としても使用されるようになりました。

医療用としては「コンベック」の販売名で知られています。元々非ステイロイド抗炎症外用薬は種類が限られ、ブフェキサマクが販売中止になってこともあり、使用頻度は少なくても、準備している医療機関はあるようです。

一般用医薬品では、資生堂のIHADA(イハダ)ブランドが有名です。他に武田薬品(現アリナミン製薬)のロバックU等にも配合されています。


ステロイド成分に比べると、抗炎症作用は劣りますが、非ステロイド成分である製品特徴として、一般に以下のような点が挙げられます。

①肌がデリケートな小児にも使用できる。(おむつかぶれも可)
②ステロイドが使いにくい顔にも使用できる。
③ステロイド外用薬を希望しない購入者ニーズに対応できる。

特にIHADA(イハダ)は、大規模なマーケティングが行われており、テレビCMでも上記の製品特徴を意識したプロモーションが行われ、「顔湿疹」が主な訴求メッセージになっています。

販売サイドから見ても、相談販売の際に、ブランドの知名度が高く小児にも比較的安心して提案できる製品があるのは、非常に助かります。その為、陳列スペースが限られてる場合でも、準備しておきたいジャンルです。

登録販売者試験では、平成27年現在あまり出題されていません。手引きの記載は以下のとおり

「末梢組織(患部局所)におけるプロスタグランジンの産生を抑える作用については必ずしも明らかにされておらず、炎症を生じた組織に働いて、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示すと考えられている。
湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも等による皮膚症状の緩和を目的として用いられる。副作用として、刺激感(ヒリヒリ感)、熱感、乾燥感が現れることがある。」

 

 

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