ピペラジンリン酸塩(駆虫薬)
ピペラジンリン酸塩は回虫及び蟯虫の駆虫薬成分です。
かつて「マクニンP」という一般用医薬品がありましたが、既に販売中止になっています。
(現在、回虫や蟯虫の寄生率は大幅に低下したので、需要もないのでしょう)
登録販売者試験では、たまに出題されます。出題の手引きの記載は以下のとおり
「アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
副作用として痙攣、倦怠感、眠気、食欲不振、下痢、便秘等が現れることがある。痙攣の症状のある人、貧血、著しい栄養障害の診断を受けた人では、それらの症状の悪化を招くおそれがあるため、また、肝臓病、腎臓病の診断を受けた人では、吸収されて循環血液中に移行したピペラジンが滞留して副作用を生じやすくなるおそれがあるため、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。」
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