ベラドンナ総アルカロイド(抗コリン成分)
ベラドンナ総アルカロイドは、ナス科植物の根茎である「ベラドンナコン」から抽出されたエキスを精製して得た総アルカロイドであり、抗コリン成分であるヒヨスチアミン(アトロピン)や、スコポラミン等を含んでいます。
その抗コリン作用から鼻炎用内服薬に使用され、鼻汁分泌や、くしゃみを抑える成分として働きます。
一般用医薬品では、「パブロン鼻炎カプセル」「エスタック鼻炎カプセル12」「新ルルAゴールド」等、よく見ると意外に多くの製品に配合されています。
*アルカロイドとは、窒素を含む一群の有機化合物で主に植物体から単離される塩基性物質。毒性がある成分を含むことが多いが、一部の成分は医薬品として有用で、昔から様々な成分が同定され利用されている。
代表例は、ケシから摂れるモルヒネや、ベラドンナから摂れるアトロピン等。他にもストリキニーネ、ニコチン、カフェイン等。
(Visited 5,530 times, 1 visits today)