ヘスペリジン(ビタミンP、陳皮にも含まれる)
ヘスペリジンは柑橘類に含まれるポリフェノールの1種で、ビタミン様物質としてビタミンPと呼ばれる事があります。
漢方薬に良く使用される生薬の一つに、みかんの皮を乾燥させた「陳皮(チンピ)」がありますが、この陳皮にはヘスピリジンが多く含まれていることが知られています。(胃の漢方薬である六君子湯などに含まれる)
研究報告では、ビタミンCの吸収を助ける作用や抗酸化作用、血管強化、血流改善作用などがあるようです。(江崎研究科学研究所HPより)
一般用医薬品では、「ベンザブロックシリーズ」に結構含まれていますが、「かぜの時に消耗しやすいビタミン」と書かれているものの、具体的な働きは書かれていません。
食品では、例えば2018年シーズンから販売されている「イソジンのど飴」に、ヘスペリジンが含まれています。
問題作成の手引きでは、かぜ薬の分野で登場します。記載内容は以下のとおり(一部省略)
「かぜの時に消耗しやすいビタミン又はビタミン様物質を補給することを目的として、粘膜の健康維持・回復に重要なビタミンC、ビタミンB2、ヘスペリジンや、疲労回復の作用のあるビタミンB1、アミノエチルスルホン酸(タウリン)等が配合されている場合がある。」
出題頻度は決して高くありません。他のビタミンやタウリンの方を優先して学習してください。
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