プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(ステロイド外用薬)

OTCステロイド外用薬成分としては代表格

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)はステロイド性抗炎症成分であり、患部における炎症作用を抑えることで、主に痒みや発赤などの皮膚症状を軽減することを目的に用いられます。
具体的には、湿疹や虫さされ、接触性皮膚炎などに用いられます。

試験で問われる事はありませんが、アンテドラッグと呼ばれるタイプのステロイド成分であることは知っておくと、他薬との違いの知識の定着に役立つでしょう。

アンテドラッグとは、塗布した患部で皮膚の炎症に効果を発揮する一方で、体内で低活性物質に変わり、より副作用の恐れが少ないという特徴があります。
パッケージに「体内で低活性になるステロイド」のような記載がある製品は、このプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)が使われいると思ってよいでしょう。


ステロイドの作用強度の分類では、5分類中、下から2番目のmedium(中等度)に分類され、ヒドロコルチゾン酪酸エステルやデキサメタゾンと同ランクにあたります。市販薬に用いられる3ランク(強・中程度・普通)の中では中間になります。

医療用では「リドメックス」として知られています。市販薬でも大変多くの製品に使用されています。

良くドラックストア等で見かけるものとしては「リビメックス」や「メンソレータムメディクイック」(ロート)、「エンクロン」(資生堂)などがあります。

なお、登録販売者試験では、今のところ出題頻度は高くありません。

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