クレマスチンフマル酸(第一世代抗ヒスタミン薬)
医療用では小児向けに良く使用されている
クレマスチンフマル酸は、第一世代の抗ヒスタミン成分であり、鼻水やクシャミ等のアレルギー性の症状緩和に古くから用いられます。
同じ第一世代のクロルフェニラミンマレイン酸よりは、効果の持続性が高いとされています。
医療用では、先発品の「タベジール」や、「テルギンGドライシロップ」(その後、クレマスチン DS0.1%「タカタ」に名称変更)の販売名が良く知られ、主に小児用に現在でも良く使用されています。鼻水・クシャミ症状緩和や、発疹等のアレルギー症状の緩和に用いられています。
なお、他に小児科でよく使われる「ぺリアクチン(シプロヘプタジン塩酸塩)」は市販されていません。
(補足)
数年前から、鎮静系の抗ヒスタミン薬と熱性痙攣の関連性が指摘されるようになり、最近は特に幼少期の患者さんに抗ヒスタミン薬を敢えて処方しないケースが増えつつあるようです。(脳移行率が高い旧世代の抗ヒスタミン薬を服用していると、熱性痙攣への閾値が下がり、熱性痙攣が起きやすくなると言われている。)当記事は、主に受験対策向けですので詳しく述べませんが、興味のある方は調べてみて下さい。
一般用医薬品では、総合感冒薬・鼻炎薬の抗ヒスタミン成分として使用されています。
クロルフェニラミンマレイン酸に比べると、含有する製品はそれ程多くありませんが、第一三共の「ルルアタック」「新ルル」ブランドには、クレマスチンフマル酸が良く用いられています。
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