ジメモルファンリン酸塩は非麻薬性の鎮咳成分で、延髄の咳中枢に作用して感受性閾値を高めて、その働きを抑制することで咳を鎮める効果があるとされています。

医療用では、「アストミン」の販売名で知られており、1974年から販売されていて、2025.4現在でも、まだまだ普通に使用されています。なお、大人では通常30㎎~60mg/日で処方されています。


一方で、一般用医薬品では第三類医薬品に分類されますが、使用されている製品は多くありません。

わかる範囲では、「新パブロンせき止め液」。他にブロムヘキシン塩酸塩、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩、リゾチーム塩酸塩、無水カフェインといった有効成分を含んでいます。(追記:2019.4現在、販売はしていないようです)

シロップ液剤タイプの咳止めは、ジヒドロコデインリン酸塩を使った製品が多いですが、販売者側からのメリットとして、非麻薬性成分であり、販売・管理しやすい点が挙げられます。また便秘の副作用もほぼないとされています。一方、効果感はジヒドロコデインリン酸塩のタイプに比べ、物足りないかもしれません。

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