ネオスチグミンメチル硫酸塩(ピント調節機能改善成分)
点眼薬成分では頻出。目の疲れ・かすみに。
ネオスチグミンメチル硫酸塩は、点眼薬に使用される成分です。
アセチルコリンエステラーゼの阻害作用により、毛様体筋に作用して目の調節機能の低下を抑えて目の疲れを改善する目的で使用されます。
市販の目薬には、とても多くの製品に配合されており、パッケージに、「目の疲れ・かすみ目に」と書かれている製品には、殆どネオスチグミンメチル硫酸塩が含まれていると思って良いでしょう。
配合されている製品をあげるとキリがないぐらいです。ロートゴールド40(ロート製薬)や、サンテFX(参天)シリーズなど、多数の製品に含まれています。
新しい製品では、「ソフトサンティアひとみストレッチ」という、目の疲れ・コンタクトレンズ使用時の不快感に用いられる防腐剤フリーの人工涙液型点眼薬にも配合されています。
従来品の「ソフトサンティア」も、渇き目やコンタクトレンズ装着時に使用できる防腐剤フリーの点眼薬として大変良く知られていました。(眼科でも、購入を薦められることが良くあります。)
「ソフトサンティアひとみストレッチ」では、さらに目の疲れの原因となるピント調節筋のコリをほぐすネオスチグミンメチル硫酸塩と、ビタミンB12の2種類の成分を最大濃度配合しているのが特徴となっています。
出題の手引きの記載(令和4年改訂版)は以下のとおり
「ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。」
試験でも良く出題されていますので、しっかり知識は押さえておきましょう。