銅クロロフィリンカリウム(胃粘膜保護・修復成分)
銅クロロフィリンカリウムは、胃粘膜保護作用や、肉芽形成促進作用により、胃粘膜の修復・保護を助け、胃の不快感、胃痛、胸焼け等の症状を緩和する成分です。
銅クロロフィリンカリウムは知らなくても、「サクロン」「サクロンS」という薬を知っている人が多いでしょう。この「サクロン」「サクロンS」の主成分が銅クロロフィリンカリウムです。(なお、サクロンQはオキセサゼイン単剤)
このサクロンの添付文書には「成分に関連する注意」として、「服用後、便が緑色になる場合がありますが、銅クロロフィリンカリウム(緑色)が排泄されるための着色であり、心配はありません」と書かれています。
これは、クロロフィリンが、葉緑素とも呼ばれるクロロフィルに由来する医薬品であり、緑色の色素をもつためです。
他に、銅クロロフィリンナトリウムという成分もあります。こちらは、消臭効果もあるといわれており、口臭除去用の一般用医薬品「サクロフィール」に含まれます。この製品の<成分に関連する注意>にも、
1.服用後、舌の表面に緑色がつきますが、これは銅クロロフィリンナトリウムによる着色です。時間の経過とともに消失します。
2.服用後、便が緑色を呈したり、便臭がうすくなることがありますが、銅クロロフィリンナトリウムによる着色と脱臭作用ですから心配ありません。
といった内容が記載されています。
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