テプレノン(胃粘膜保護・修復成分)
テプレノンは、胃粘液増加作用により、胃粘膜の保護・修復を促進し、胃もたれ、胸やけ等の症状を和らげます。
医療用では「セルベックス」の名でよく知られており、1984年から販売され、現在でも医療現場でよく使われている薬です。通常1日150㎎を1日3回に分けて服用します。
一般用医薬品では「セルベール」。医療用のセルベックスと同じエーザイから販売されています。テレビCMで名前を聞いたことがある人も多いでしょう。セルフとベール(被うもの)から「自分で自分の身(胃)を守る」という意味を込められているそうです。
主成分のテプレノンは1日112.5mgと医療用よりも若干少ない設定になっていますが、健胃生薬であるソウジュツ(蒼朮)、コウボク(厚朴)も配合されています。
さらに同ブランドの新商品で、2011年に発売された「新セルベール整胃」には、消化を助けるリパーゼAP6も配合されています。
なお、エーザイからは「セルベール ウコン27プラス顆粒」という商品も発売されています。
ブランド名が拡張された商品ですが、医薬品ではなく、クルクミン、オルニチンを使った飲みすぎ対策の健康食品のようです。もちろんテプレノンは含まれていません。
登録販売者試験では、テプレノンに関する出題として、
①胃粘膜修復・保護成分である。
②まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある
③その他の副作用として腹部膨満感、吐きけ、腹痛、頭痛、皮下出血、便秘、下痢、口渇が現れることがある。
等が問われています。
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