平胃散
平胃散は胃の不調に用いられる漢方薬です。
構成生薬は以下の6種類です。
蒼朮(ソウジュツ)、厚朴(コウボク)、陳皮(チンピ)、生姜(ショウキョウ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)
他の漢方薬でもよく使用されている生薬で構成されています。同じく胃の不調で用いられる漢方の代表格の六君子湯とも、4種類は同じです。
なお、胃の不調に用いられる漢方薬としては、一般用医薬品、医療医薬品ともに目立った存在ではなく、六君子湯や安中散に比べると、それほど使用されていないようです。
出題の手引き(令和4年改訂)の記載は以下のとおりです。
「体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、ときに吐きけ、食後に腹が鳴って下痢の傾向のあるものの人における食べすぎによる胃のもたれ、急・慢性胃炎、消化不良、食欲不振に適すとされる。急性胃炎に用いる場合には、漫然と長期の使用は避け、5~6回使用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるなどの対応が必要である。」
⇒試験対策としては、実証向けで「体力中等度以上」「食べすぎによる胃もたれ」「消化不良」といったところを結びつけると良いでしょう。
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