ビタミンB2(リボフラビン)・・・口内炎・肌荒れ・ニキビ・肉体疲労時・コレステロール改善

栄養ドリンクの黄色い色。脂質の代謝に関与

ビタミンB2は水溶性ビタミンの1種であり、脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜の健康維持に働きます。
具体的な効能としては、口内炎・肌荒れ・ニキビの症状緩和や、肉体疲労時への効果が期待されます。

成分名としては、化学的な名称である「リボフラビンリン酸エステルナトリウム」等と表記されます。

一般用医薬品では、総合ビタミン剤や栄養ドリンク等、多くの製品に含まれています。

その中でも、ビタミンB2を主薬とする製品としては「チョコラBB」が有名です。
(一部を除き、チョコラブランド製品はビタミンB1,B2,B6が揃って含まれています。)

CMでもお馴染みの有名ブランドですが、肌トラブルや疲労回復向けのプロモーションが行われています。

また、大抵の栄養ドリンクにもビタミンB2が含まれており、飲んだ後に尿が黄色くなる原因はビタミンB2によるものです。

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登録販売者試験では、それなりに出題されています。とにかく、ビタミンB6と区別しづらいので注意して下さい。

出題の手引き(令和4年改訂)の記載内容は以下のとおり

「ビタミンB2は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。」

⇒代謝に関する記述は、B2は「脂質(脂肪)」、ビタミンB6は「タンパク質」、B1なら「炭水化物」で区別して憶えて下さい。(ビタミンは多様な働きを持ち、実際には代謝に関する関与がきっちり分かれている訳でないので注意。あくまで試験対策です。)

「ビタミンB2主薬製剤は、リボフラビン酪酸エステル、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、リボフラビンリン酸エステルナトリウム等が主薬として配合された製剤で、口角炎(唇の両端の腫れ・ひび割れ)、口唇炎(唇の腫れ・ひび割れ)、口内炎、舌の炎症、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび・吹き出物肌あれ、赤ら顔に伴う顔のほてり、目の充血、目の痒みの症状の緩和、また、肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時におけるビタミンB2 の補給に用いられる。ビタミンB2 の摂取により、尿が黄色くなることがある。」

⇒「リボフラビン」「口内炎、にきび、肌あれ、肉体疲労時」「尿が黄色くなる」は必ず押さえておきましょう。特に尿黄が出題された時は、必ず正答できるように。

ビタミンB2に関する出題は、上記の滋養強壮薬の分野がメインですが、他にも高コレステロール改善薬の分野でも記載があり、たまに出題されます。(H27 東京 問78

「血漿中に過剰に存在するコレステロールは、過酸化脂質となって種々の障害の原因となることが知られている。
リボフラビンは酵素により、フラビンアデニンモノヌクレオチド(FMN)さらにフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)へと活性化され、フラビン酵素の補酵素として細胞内の酸化還元系やミトコンドリアにおける電子伝達系に働き、糖質、脂質の生体内代謝に広く関与する。コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。

⇒前半部分は難しいので、後半部分の内容だけでも簡単に押さえておきましょう。




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