ヨクイニンは、ハトムギ茶で知られるハトムギの種の皮を除いた種子で、医薬品としては、主に肌荒れやいぼの改善に用いられている生薬です。
生薬の中でも、その効果は割と支持されているようで、医療機関でも皮膚科や小児科(水いぼなど)でも使用されるケースがあります。
一般薬としては、単独生薬成分の内服薬として販売されており、多くのメーカーより販売されています。最近ではテレビ通販番組でも関連製品の宣伝を目にすることがあります。
また、肌荒れ、にきび、口内炎むけのビタミンB2、B6が主薬のドリンク剤に配合されている場合もあり、例えば「チョコラBBドリンクⅡ」や「チョコラBBドリンクビット」などで、ヨクイニンエキスが配合されています。
他にも、便秘薬の中に、便秘による肌荒れを改善する目的で配合されている場合もあり、「ウィズワンα」(ゼリア)に、センノシド等と一緒に配合されていました。(現在は製造終了し販売されていません。)
また、ヨクイニンは薬膳料理にも用いられることがあり、その場合は美肌・美容効果が謳われることがあります。
↓台湾の薬膳料理(四神湯)
なお、殻・皮が付いたままのハトムギについても、ヨクイニンと同様な効果が期待した多くの製品がありますが、「ハトムギ」では医薬品扱いではありませんので、直接的な効能効果を謳うことはできません。
登録販売者試験では、ドリンク剤にも用いられることから、滋養強壮薬分野の生薬として登場しています。(皮膚用薬の分野には記載されていません)
問題作成の手引き(令和6年度)の記載内容は以下のとおり
「イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を基原とする生薬で、肌荒れやいぼに用いられる。ビタミンB2主薬製剤やビタミンB6主薬製剤、瀉下薬等の補助成分として配合されている場合もある。」
⇒「ハトムギ」「肌荒れやいぼ」がキーワードになります。