柴朴湯(小児喘息・喘息・気管支炎)
小柴胡湯と半夏厚朴湯の合剤。喘息・気管支炎の漢方薬として知られる
柴朴湯は、咳や痰の症状を和らげる漢方薬の一つで、小柴胡湯と半夏厚朴湯の合剤になっているのが特徴です。
古くから喘息向けの漢方薬と言われ、知られています。
医療用では、かつて長期服用されることもありましたが、吸入ステロイド等の薬物治療の選択肢が充実している現在は、あまり見かけなくなりました。(小柴胡湯の連用リスクも影響しているでしょう。)
また、一般用医薬品では基本的に慢性疾患向けには販売しませんので、麦門冬湯や五虎湯・麻杏甘石湯等と比べると、なかなか販売機会はありません。販売しているメーカー数も限られています。
出題の手引きの記述は以下のとおり
「別名を小柴胡合半夏厚朴湯ともいう。体力中等度で、気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、かぜをひきやすく、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴うものの小児喘息、気管支喘息、気管支炎、咳、不安神経症、虚弱体質に適すとされるが、むくみの症状のある人等には不向きとされる。
「まれに重篤な副作用として間質性肺炎、肝機能障害を生じることが知られている。また、その他の副作用として、頻尿、排尿痛、血尿、残尿感等の膀胱炎様症状が現れることがある。」
キーワードとしては「小児喘息、気管支喘息、気管支炎」とともに、半夏厚朴湯にまつわる「食堂部に異物感」「不安神経症」が一緒になっていることがわかれば十分です。副作用の記述は、間質性肺炎など小柴胡湯に関連した内容が主です。
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